昨日は梅田まで、ロミオとジュリエットを観に行ってまいりました。
この公演は、フランスのジェラール・プレスギュルヴィック氏の作詞・作曲・演出による、新しい現代版の作品で、2001年から今まで、20数カ国で500万人以上動員したミュージカルです。プログラムによると、サーカスなども同類として分類されるような、”スペクタキュル”というジャンルの作品だそうで、「歌手とダンサーが役割分担をした、大掛かりな大コンサート」という意味なんだそうです。確かに、とても音楽性に優れた作品に、ダンサーが華を添えているという印象だったので、なるほどな…と思いました。
そのような、世界で認められた作品を、今回日本で初めて上演する。それなのに、その公演が東京には来ない、と分かって、どうしようか散々悩んだのですが、梅田公演の千秋楽チケットを運よく手に入れられたので、日帰りで行ってくることにしました。
ストーリーについては、子供でも知っているシェークスピア悲劇ですから、今更言うまでもないのですが、原作と大きく異なるのが、二人の結婚を周囲が知っていること、でしょうか。それにより、ティボルトとマキューシオが死に至るまでの抗争が、単なる喧嘩ではなく、より明確に伝わってきたようにも思いました。
そのような、先の筋が見えている作品なのに、1幕の終わりは涙が止まらなかった。オペラグラスを忘れていたので、あの乳母は誰だろう…と思いながら観ていたのですけれど、その想いが鮮明に伝わってくる歌唱で、すばらしかった。休憩の間にれみちゃんだと知り、オペラを手に入れて、あの細いれみちゃんを太った乳母にするための衣装をまじまじと見たのですけれど…すごいですね。
衣装のことに触れたので、一言。今回の衣装は、本当にセンスがいいです。一人一人の衣装がいいのはもちろんなんですが、それよりも、その赤チームが並んだ時の衣装のグラデーション、青チーム内でのグラデーションがすごく素敵だったのです。普段のショーだと、原色が並んだようなスーツだったりして、いつも、あの配色だけは、どうにかならないものだろうか…と思っていたんですけれどね。さすがフランス発…なんて思っていたら、宝塚専属の方のようで、びっくりでした。
あと特筆すべきは、その音楽です。とても素敵だけれども、でも難しい曲ばかりですね。歌謡曲のように音域の狭い誰でも歌える曲ではないので、明らかに、ちょっと無理しているな…という場面もあったのですけれど、出演者各個人にソロがあり、自分の情感を歌い上げることができるような構成になっていました。
私は、エリザベートの音楽で宝塚にはまったファンであり、その後ファントム(アーサー・コピット&モーリー・イェストンのオペラ座の怪人)、スカーレットピンパーネル(ブロードウェイ版、紅はこべ)など、どれも、音楽性に優れた海外ミュージカルを日本人の感性に合わせて潤色し、日本で初めて公演した演目にひきつけられてきました。だからこそ、これは観ておきたい…と思ったわけです。
冒頭の大公の歌唱がとても良くて、誰だろう…と思っていましたが、水輝涼さんだったんですね。柚希さんはもちろん期待通りでしたが、かなめさんやねねちゃんも本当にがんばっていて、期待以上でした。
最後に…。『死』を踊ったのは(水さんかといつも見間違う)真風さんとすぐに分かりましたが、『愛』の踊りがすばらしかった…。この二人を観ているだけでも楽しめます!死が出てくると、あぁ…この場面でけんかが起こるのか…と分かるし、パーティーで運命の出会いは『愛』の導きによるもの、と演出されています。昔、ギリシャ神話のショーで、桐生園加さんのウラノスと舞城さんのガイアが光っていましたが、それに通じるな…と思いました。
つらつらと思うままに書いてしまいましたが、これはCDを手に入れたいな…と思った作品でした。
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