礼真琴サヨナラショー
星組公演 阿修羅城の瞳・エスペラント!の、大劇場千秋楽が終わりました。ファンとしても、まさにラストスパートの遠征でした。まだ東京公演があるので、今日はサヨナラショーの感想だけ書いておこうと思います。
(写真は、退団仕様に変わった”白ごまこっつ餡 (白ご まこっつあん)”。紫陽花が咲いた花の道。退団者プレート)
公演の残りが少なくになるにつれ、礼さんではなく、周りの人たちが泣くのを我慢しているのが伝わってきて…。Now On Stageでの様子が舞台上でも感じられていました。
そして前楽となり、サヨナラショーが開演。セットリストをメモしながら、舞台を見て泣いて、涙を拭いてまたメモして…と忙しい時間になりました。以下は、私が書きとめたメモを、友人たちと打ち上げしながら確認した内容になります。
礼真琴 サヨナラショー セットリスト
* 前奏: アンセム:Souls + グランカンタンテ
* ロックオペラモーツアルト:道を開けろ (礼)
* 1789:革命の兄弟 (礼 暁 極美)
* 王家に捧ぐ歌 世界に求む (全員)
* Ray -星の光線- (極美 詩 小桜 瑠璃)
* モアーダンディズム!:ハードボイルド(PARADISO) (男役)
* ディミトリ:夜明け色に咲いた花 (退団娘役)
* めぐり会いは再び:Love Detective (礼)
* ジャガービート:あの日の翼を探して (礼)
* 柳生忍法帖:覚悟 (弔ってやれる女がいる) (礼)
* ヴィオレトピア: 追憶の劇場 (暁)
* BIG fish:終わり方 (礼)
* 1789:悲しみの報い (全員)
* RRR:エッタラジェンダ (全員)→客席降り
感想
まずは、多方面に配慮した最高のセットリストだな…と思いました(それぞれの公演を観た時の感想に飛べるように、リンク(下線部分)もつけておきました)。
始まりはアンセム。礼さんご自身がプロデュースしたオリジナル曲を使ったプロローグで、一気に世界が「礼真琴ショー」に♪ (主旋律はSoulsですが、下パートがグランカンタンテだったと教えていただきました。それが聞き分けられるなんて、すごい!)
始まりは懐かしい曲が多かったけれど、それと同時に辛かった記憶もどっとよみがえってきたんですよね…。1789は、3週間近く大阪にいたのに結局初日以外は全て休演となりましたし、王家に捧ぐ歌も前半は上演できず、劇場で観劇できた人が少ない公演です。現在も続いている戦いが始まった時の公演で、とても複雑な思いもありましたしね…。
それでも、こうやって歌を聴くと本当に懐かしく、当時観劇したときの引き込まれた気持ちを思い出しました…。1789の、暁さん・極美さんと「兄弟だ」と歌う革命の兄弟は、琴さんからのメッセージにも思えるし、星の先輩のお披露目公演でもあった平和と希望の歌を、星組全員で歌うのも感無量でした。
極美さんが娘役を引き連れて歌う場面は、Ray。コロナ禍で中断した演目でしたので、今でもこのショーは観るのが辛いです。宝塚の千秋楽は、報道のカメラに絶対映らないように、避けるように劇場に入りしたことなども思い出しましたが、でもそれらを乗り越えでここまで来たのだな…と思いました。(だからこそ、琴さんの最後のご挨拶に共感しました…)
そしてモアーダンディズムのハードボイルド! ここまで感傷的だったのに、一気に目が♡になりました!(笑) 決めポーズの視線を”がっつり”浴びた記憶がよみがえり、ワクワク感で幸せ一杯になりました。そして、その時いなかった暁さんが、これでもか!と熱く踊っていましたね。昔は琴さんが張り切り過ぎというくらいに踊っていたのに、このショーでは「琴さんの抜け感」と「ありちゃんのがっつり感」の対比がすごく良かった!
退団者の娘役さんは、どなたも歌姫。娘役のハーモニーが美しいリラの歌をりらちゃんが歌った時、涙がどっと出てきました…。
めぐり会いは再びの超難曲、ジャガービートと懐かしい歌のあと、柳生で涙が…。柳生のラストの歌を使い、「もう一人、俺だけが弔ってやれる女がいる」というセリフで、先に退団した舞空瞳さんを、しっかり客席に思いださせました。もう感服でしたね…。
そして暁さんのソロのあと、何とBIG FISHの終わり方!!!実は先週、「男役礼真琴の最高傑作は、BIG FISHの終わり方だと思います」とファンレターに書いたばかりだったんです…。その上歌詞が、まさに”サヨナラの気持ち”を綴ったもの…。
”君がいて、俺がいて、望んだ通りに幕は下りる。みんなここにいて…君の愛情に包まれ旅立つ。俺の人生は完璧じゃない、でも語り継いでくれたら嬉しい。もうすぐ道は途切れる、あの日に見たまま、身を任せ行くのだ”
もうね…鼻をすすって周りにじゃますることがないように、涙を必死で拭きましたし、嗚咽しそうになって必死でこらえました。あの壮大な曲を、役としてではなく、琴さんご自身の気持ちとして朗々と歌い上げた姿は、一生忘れないと思いました(版権で残らないかもなので…)。
1789悲しみの報いは「歴史の波間に浮かんで消えてゆく、ひとつの命の叫ぶ声が…明日の歴史を作る。」という歌詞が、タカラジェンヌがつなぐ宝塚という意味だったのだろうな…と。これを全員で歌うなんて…本当に素敵な選択!
そして最後はRRRのエッタラジェンダ! ここで腕まくりする琴さんが大好き! 最高に楽しい気分になったところで、何と琴さんが走ってくるではありませんか!もうここで触れなかったら一生後悔する!と思って手を差し出し(通路側のお席だったのです)、しっかりタッチできて泣き笑い。終演後は、放心状態のまま必死で自分の手の写真を撮っていました(笑) 最高のサヨナラショーでした…♡
長い千秋楽が終わり、やっとこれを書けるだけの体力が戻ってきました。引き続き筋トレに通って、夏に向けて体力付けたいと思います!(去年9月の退団発表以降、筋トレとダイエットをがんばりました♪)
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