ころころ史:其の7:花組エリザベートとの出会い
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エリザベートはいい、といろいろな方面から話は聞いていました。
宝塚の演目は、演出家のオリジナルと海外からの輸入などさまざまなものがあり、その中でも際立ってヒットになった作品だと聞いていました。また、グインサーガという隔月間の文庫本で、次の本の題名を当てるクイズがよく開催されていたのですが、たまにエリザベートに関連するヒントが出ても分からず、常々一度見てみたいものだと思っていたことも理由のひとつです。
そして、CSに加入したすぐ後の2004年正月に、特別番組として花組エリザベートが放送されることになりました。一回しか放映されないため、友人と「もし録画に失敗したら私の分もDVDに落としてね」と打ち合わせして録画。無事友人も録画できたと聞いたので、まとまった時間が取れるまで、そのまましばらくDiskに入れっぱなしにしてありました。
半月くらい経って、そうだ今日は時間があるからと、アイロンかけをしながら何気な~くエリザベートを再生したのですが、見始めてすぐに「えっ?これはいつもの宝塚の公演とは違う!!」と気づきました。アイロンの手がついつい止まって危ないので、いったん再生を中止(笑) はやる心を抑えて夜まで待ち、ヘッドホンをつけて一人でじっくり最後まで観ることにしました。
とにかく曲がいい!何度も同じメロディーが、場面ごとに微妙に変化しながら出てくるため、見終わった後は頭の中でいくつかのメロディーが駆け巡っていて、とても眠れる状態ではありませんでした。目をつぶってもぐるぐる状態で、印象に残った場面が走馬灯のように次々と現れます。これはだめだ…としばらくして観念し、もう一度見たい部分だけをピックアップしながら再生してみました。
その時もう一度見たいと思った場面。今思うと、それはトート(春野寿美礼さん)の歌ばかりだったのです。もちろんエリザベート(大鳥れいさん)の「私だけに」も良かったし、フィナーレナンバーの男役総踊りの瀬奈じゅんさんにもくらくらものでしたが、あの声でもう一度聞きたいと思ったのはエリザベートへの恋に落ちる瞬間の「愛と死の輪舞」と、ルドルフを誘惑する「闇が広がる」でした。「最後のダンス」も、なんであんなに踊りながら迫力のある声が出て、なおかつ音程がはずれないのかと感嘆。。。 あとはショーでのデュエットダンスで、大鳥れいさんの体にそって手を這わす振り付けが、なんとも妖しく美しかった。
たぶん、演目(音楽)へのはまり方と、主演の歌の力量が重なって、こんなにも衝撃的だったのでしょうね。たとえばダンスが得意な主演さんでこの演目だったとしても、ここまではまったかどうかわからないし、反対に初めて見たのが姿月トートだったら、ずんこさんにはまっていたかもしれないな、とも思います。
でも私が初めて見たのは花のエリザベートでした。そしてついに、宝塚のファンにはなっても特定のジェンヌさんの追っかけはしないぞと心に誓っていた私が、そして宝塚をよく知らない頃に、取り巻きファンの存在を冷ややかな目で見ていた私が、このエリザベートをきっかけに、ころころとファンへの道を転げ落ちていくことに…(^^;。 後輩なんだから観に行ってあげたら?と言われ、宝塚に興味を持ち始めて4年、ビデオを次々と見出してから1年以上経ってからのことでした。
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