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2005年9月29日 (木)

2005東宝エリザベート観劇

2005年版,東宝のエリザベートを観てきましたので、今日はその感想です。

素敵な歌の数々

やはりエリザベートの魅力は音楽にあると思います。どの歌をとっても、それだけで主題歌になるくらい印象的な歌ばかりですから…。一路さんの歌う『私だけに』は、宝塚の娘役では絶対に出せないと思われる心情の激しさが表現されていて、いつも泣けてしまいます。そしてもちろん、高嶋さんの『ミルク』は最高!

そして今までいいと思わなかった、皇太后の死ぬ前の歌が今回心に染みました。 最後の最後に息子から見放されて死を迎えるところですね。ゾフィーも信念を持って育ててきたのだろうに…と、親として子供に何をすべきなのか、すごく考えさせられてしまいました。また精神病院のシーンでは、エリザベートは心の居場所がなく彷徨っているのだ…ということがよく伝わってきて、これも初めてぐっときた場面となりました。

石川フランツ

以前、月組がエリザベートを公演していた時期に、初風緑さんとこの石川禅さんが対談する番組を見ました。素顔の石川さんはとても気さくで面白い方。お坊ちゃまがそのまま大人になったような、すごく温かみのある雰囲気を持った人に見えました。舞台を始めた頃は舞台化粧を知らず、宝塚の男役の化粧をお手本にしたというのも、確かこの方だったと思います。それが今回舞台で見たら、プログラム(チラシ)のお写真とも、この番組の素顔とも全く違った、”美男”のフランツになっていてびっくり!声ももちろん素晴らしく、一幕最後の3重唱は圧巻でした。

内野トート&井上ルドルフ

今回は一階センターのお席だったのですが、あまりに中心すぎて、前の男の人の頭で舞台の中央部が全く見えなかったんです。これなら東京宝塚劇場の2階の方が見やすいかも…と思うくらい。でも、最後の最後にうわ~と思ったのが内野トートの視線でした。フィナーレ場面で一階中心の席あたり、つまり私がいた辺りを鋭い目で射抜くように見据えていたんですが、オペラグラスで見ていたし、舞台にかなり近いお席だったこともあって、アップでこちらを見ているよう…。それも視線をそらさないのでこっちがどぎまぎしてしまい、思わずオペラをはずしてしまいました(笑)

同じく、井上ルドルフを自殺に追いやる場面も、これは必見!とオペラで見ていたら、なんと客席からよ~く見えるように、それも長~く死の接吻をしていたので、やっぱりこれも最後まで見れずにオペラをはずしてしまった…。ゆっくり離れる時がなんとも妖しい(笑) それにしても、内野トート&井上ルドルフの『闇が広がる』がこんなに素晴らしいデュエットになっていたとは想像してなかったので、すごく得した気分でした。宝塚と違って、ルドルフが高音パートなんですね。 内野さんはもともと渋いいい声なので、これだけ歌が良くなってくると、演技も見た目も私のイメージするトート像にとってもマッチしていて素敵、と思いました。 井上ルドルフは、前評判どおり若さ溢れる演技で客席を魅了していました。やっぱりいいですね~。

終わりに

2004年ライブCDを聞いていたので、歌っている最中の微妙な間の演技にまで目がいったり、それぞれの歌の意味と心情が伝わってきて、今回でやっと『ミュージカル・エリザベート』が少しわかったような気がする、そんな気分のする観劇でした。 

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