ころころ史:其の8:帝劇のエリザベートは?
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予想以上に花組エリザベートにはまった私。その後、雪・星・宙のエリザベート公演の録画も見て、いよいよ4月に帝劇でエリザベートを観劇することになりました。正月の録画を見る一ヶ月ほど前に、帝劇エリザベートのクレジット会員貸切公演の申し込みがあり、電話でチケットを取ってあったんですね。 こんなにはまった状態で観劇することになるとは想像だにしていませんでしたし、そらで歌が歌えるほど内容を知っている公演を観るというのは、その時が初めての経験でした。
主人と一緒に観劇したのはその時が2回目で、電話をかけ続けたかいがあってかなり前のほうのいいお席でした。録画ではわからなかった場面の奥行き、まわりを固める見事なダンサーの方たち、そして初めて聞いた生の演奏と男優さんの迫力に圧倒されっぱなし…。ビデオで何作も見てきた一路さんがすぐそばで歌っていらっしゃる、というのにも興奮気味でしたし、その日のトートは山口さんでしたので、この方はなんていい声で「愛と死の輪舞(ロンド)」を歌うんだろう…とその声に感動しました。
ただ、どうしても最初の印象が強くて、どこかもの足りない。何でだろう?こんなに素敵な声で見た目も美しいトートとエリザベートなのに。そしてまわりのプロダンサーも役者も最高峰の人ばかりそろって素晴らしいメンバーなのに、と思っていました。後から気づいたのですが、やはりこれは演出の違いなんでしょうね。トートが踊らない、妖しさがない、エリザベートを主役に戻しているために、熱狂的なファンモードにならないなど…。私にとってのトート像は、「カリスマ性を持ちながらも妖しい影としてエリザベートを追い詰めていくもの」なんですが、それがどうしても帝劇のトートは「誠実でまじめなトート」に見えてしまって、それで違和感があったようです。
でも、私はその中でも高嶋政弘さんのルキーニがお気に入りで、この役だけは宝塚の男役では本場のルキーニにはどうやってもなれないだろう(もちろん別のアプローチでの役作りはありますけど)、と思いましたし、山口さんの歌は素晴らしいと思ってどうしてももう一回聞きたいと思い、CDをその場で購入してしまいました。そんなわけで、帝劇のエリザベートとして楽しめたけど、やっぱり花組を生で観たかったなぁ~という思いをあらたにした一日でした。
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