狂桜記(大正浪漫伝説)
今までずっとアップできずにいた「狂桜記」を、やっとアップすることにしました。すでに感想は忘れかけているけれど、「発売した」とアナウンスが出てから10日ばかりGETできずにいたので、もどかしい思いをしてやっと手に入れたものです。
これは、六道が辻シリーズの外伝のような位置づけで、栗本さんご自身でこちらで書いていらっしゃいますが、空想の大正時代というか、現在と過去の狭間の日本の古き良き時代をミステリー風に仕上げた作品というかんじでしょうか。
登場人物が多くて、最初その整理をするのが大変だったものの(読めない漢字も多い(^^;)、その中に入り込んでしまうと一気に読んでしまいました。途中「こんな展開になって…」と一瞬ためらったところはあったのですが、最後の逆襲にすっとしたというか、後半1/4の流れはすごかった…。けっこうお気に入りの方に位置する作品ですね。
六道が辻とは、旧家の大導寺家の呪いを軸に、乱歩風なミステリーと森茉莉風な浪漫の世界を合わせ持った、全6巻完結予定のシリーズです。大導寺竜介という人物が主な主人公なのですが、大導寺家にまつわる様々な人をとりあげ、それぞれの巻が独立した読みものとなっているので、単品でも楽しく読める作品だと思います。私は「古きよき時代の女子寮」経験者なので、ウンターデン・リン・デンの薔薇を読んだ時はかなりカルチャーショックでしたが、今出ている5冊の中では一番好きですね。でも、墨染の桜は大好きな話ですし、外伝のたまゆらの鏡はもっと好きです。6巻目が出て完結するのは、いつのなるのでしょうね…。
そうそう、大導寺竜介さんというと、なぜか仮面ライダーAGITOの主題歌を歌っている石原慎一さんのビジュアルで読んでしまう私です…(^^;
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