ふりむかない男
早く書かないと、もう今日にも次の巻が発売されてしまう…(^^;。ということで、今日はこのグイン・サーガ外伝、『ふりむかない男』の紹介です。
この表紙だけをも見て分かるように、生前のナリス(パロのクリスタル大公)が片足切断後、身動き取れない状態のまま事件を解決していく姿を描いた、安楽椅子ものの推理小説です。そして、これを見ただけで、うわ~丹野忍さんの描くナリスさまって素敵~(*^^*)と思ってしまう私って…(笑)。その贔屓度合いから言って、ちょっと甘めの採点になっているかもしれません。あしからず(^^;。
たぶん、グインサーガを知らない方がこの外伝を単品で読むと、深いトリックが仕組まれているわけでもなく、”ミステリー小説”としてはあまり読み応えないかもしれません。でも、こうやって100巻以上、25年の歳月をかけてここまで進んできた物語の、ある一場面を切り取ったという意味では、読んでいてとても感慨深いものでした。寝たきりの美貌の大公のところに、次々とやってくる人たち。その背後関係やその行く末、そして舞台となっている学生の街アムブラについて知識があると、そこで勃発する事件についても2重に楽しめたような気がしました。
ナリスの死の前の巻については、ナリスさまについていろいろ思うところもあったけれど、やっぱり頭のいい、でもちょっと悪い美貌の参謀役って(この時は宰相の座を譲っていますけれど)、好みなんですよね~。外伝になるなら、その頃の颯爽としたクリスタル公爵もまた見たいな。
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