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2007年3月19日 (月)

MIND TRAVELLER

 昨日はやっと時間が取れたので、花組の「MIND TRAVELLER」というDVDを観ました。真飛聖さんと華城季帆さん主演のドラマシティ公演で、組子が二手に分かれていた時期でしたので、約30人という少人数のミュージカルサスペンスです。そのため、普段の公演ではほとんど台詞のない下級生まで重要な役をもらっているので、とても新鮮なんですね。かなり下級生までわかる花組だからこそ、おもしろいと思ったのかもしれません。

 さて内容ですが、3ヶ月もの眠りから目覚めた男が、社会的知識や言語に問題はないのに、自分に関係する記憶だけが抜け落ちている。そのため、記憶を取り戻すための手術を受けるというところから始まります。もう終わってしまった公演なので、ネタバレ全開で書きたいと思いますので、もし気になると思われる方は、是非ご覧になってからこの続きを読んでいただければと思います。

 小池修一郎先生の作品は、最近あまり好みのものがないな~と思っていたのですが、これはおもしろかった!ちょっとミステリー風で、最初からきっとこうなんだろう、って思ったことが第2部でずばり当たって、なんだかとてもやったーな気分になりました(笑)。きっとね、作者としては、伏線があるのだから気づいてよ、ってことなんでしょうが、いつもぼけぼけで、普段はなかなかそういったものは見抜けない私なものですから…ね(笑)

 それは何って、記憶を取り戻す手術ではなく、作った記憶を植えつける手術だった、ってことです。記憶が戻ったと思ったら、それは偽の記憶だった。つまり、記憶を操作することで世界を支配することを考えている研究者だった、というものなんですが、これは普段、記憶について少々考える機会が多かったからこそ、最初から想像できたことだったのかもしれませんね。このブログでもよく取り上げている「グイン・サーガ」は、まさにこの記憶が話の原点になっているのですから。

 宝塚を観て、出演者でなくこうやって内容の話が多くなるのは珍しいかもしれません。でもこの主演コンビはとても好みだったので、華城さんの歌がもう聞けないというのは寂しいことです。行けない時期だったとはいえ、これは生で観たかったなぁと思った作品でした。

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