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2007年3月11日 (日)

【花】黒蜥蜴(明智小五郎の事件簿)

 今日は、昨日遠征した宝塚花組公演の、”お芝居”の感想を書こうと思います。

 これは、今までさまざまな形で映像化されてきた江戸川乱歩の『黒蜥蜴』を、宝塚の舞台に移した作品となります。やはり黒蜥蜴というと、私は作品としては観ていないものの三輪明宏さんのイメージがあって、今回その黒トカゲ役を演じるのが、”清楚で可憐な初々しさ”で好評を得た、まだ研6くらいの若手娘役さんということもあり、あまり過度な期待はしていなかったというのが本音です。

 また、脚本が木村信司先生ということもあって、最近のジュリアスシーザーやスサノオといった作品については、あまりにその思想が直接的で、歌詞や台詞が芸術的とは言えなくて、これもまた期待していなかった一因だったというか…。『不滅の棘(マクロプロス事件)』や『王家に捧ぐ歌(アイーダ)』は、大好きな作品なんですけれどね。

 さらに(笑)、明智が恋?ニヒル?歌い踊る宝塚で推理小説?と、これも不安材料でした。ですから、どうなることかしら?って思いつつの遠征だったということは、言うまでもありません。

 一応筋は知られているとはいえ探偵物ですから、東京公演が半ばを過ぎるまでは、本筋には触れないでおこうと思いますけれど、第一印象は、「想像していたより、遥かに良かった!」でした。桜乃彩音さんの黒蜥蜴も、とても健闘していたと思います。普通なら、男役さんが演じる役どころですものね。宝塚の舞台で、これだけ主演男役さんと張り合う役は数少ないと思うのに、なかなか良かったわ…。前回が、うたかたの恋のマリーだったとは、信じられない変貌振りです。ちょっと歌になると興ざめな部分もあったけれど、これはまぁ数少ないからいいかな、と思います。

 次に良かった点は、とても展開というかテンポが良く、あれだけの筋を1時間半できっちりまとめたな、というところでしょうか。1回目の観劇でも、あ、これはこういう推理になるんだろうな~と見通せるくらい、流れが良かったように思います。それが2回目になると、本当に台詞の一つ一つが、後からの展開に大きな意味を持っていることが分かり、もっと楽しむことができますね。これも原作があってのことなんだ、と後からあらためて思いました。

 最後に。一番良かったのは『プロポーズ』という歌を、3人が違った歌詞で歌うことだと思います。さび部分は同じなんですがとても心に響く歌詞で、それぞれの想いが伝わっていたのではないでしょうか。ちょっと展開が飛んで、最初は?と思ったところもあったんですけれど、でもそれを越える熱唱でしたね。特に真飛聖さん、今回とても上手かったと思います。

 そんなお芝居の感想でした。明日はショーの感想かな、と思っていますけれど、これは誰それさんがかっこいーとか、そんなミーハーなアップになりそうな気配です(笑)。そうそう、この公演が東京へ来るまでに、新幹線内では読み終わらなかった原作を、最後まで読んでおかなくっちゃね。

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