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2007年12月24日 (月)

春野寿美礼さよならショー

 今日は春野寿美礼さんの退団の日。去年の春野さんの誕生日の記事に書いてから、いつか来る日と思っていたその日が今日でした。あと1回観劇か、映画館で千秋楽の中継を見るかの選択を迫られ、迷わず中継チケットを取った私。拍手が届かない映画館でも、千秋楽には代えられないと思ったからです。

 それは間違っていなかった…。今日は映画館に行って、本当にそう思いました。巨大スクリーンを目の前にして、オペラでも見えないほどのアップ映像を、リアルタイムで見ることができるのですから…。どれくらいアップかというと、タイツのしわ、大階段のボルトまで見える、と言ったら分かるでしょうか(笑)。それもラストディにふさわしく、他の人が台詞を言っている最中でも、カメラはおささんを捕らえているんですよ。いつもは見逃す映像も、あ、ここでこうやっているんだ!と新しい発見があるほどでした。幕開きの最初、「伊沢一郎の指揮により…」のアナウンスが流れた時には、伊沢おじさまのどアップが写って、劇場内は笑いの渦でしたしね…(笑)

アデューマルセイユ

 千秋楽ならではのお遊びはほとんどなく、まじめなオサさんのラストにふさわしい、さりげないアドリブが印象的でした。

(1)ジャンヌがシモンの彫った、雪だるま型の石鹸を見て…
ジャンヌ「へ~、何これ…?シモン?」(本当は雪だるま)
シモン「ちっが~う!!!おまえだ!」

(2)その後…ジャンヌが怒って出て行く時、ジェラールに…
ジャンヌ「私があんな風に見える!?」
ジェラール「そっくりだ!」(本当は大変だな)

(3)最後のシーン。シモンがヴィーナスの彫刻を手にしている時…
ジェラール「シモン、腕が上がったな」
シモン「やった!」(本当はだろ!?)

 最後の10分。私はこのシーンを観るために通ったと言っても過言でないかと…。詳しくは前のブログに書いてあるのでそちらをご覧になってくださいね。第17場の、花組全員による大コーラスで盛り上がる中、「アデュー~、マルセイユ~♪」と歌うおささん、そして最後の一言「アデュー」。やはり、千秋楽の言葉として聞くと、今までとは全く違って聞こえます。永遠にさようなら、タカラヅカ。懐かしく忘れたことのないわが故郷、きっとその言葉どおりにオサさんも旅立ったことでしょう。

ラブシンフォニー

 花純風花さん、いろいろな場面で、ドレスに花をつけていましたね!鈴懸三由岐さんと共に、トップ・次期トップと組んで踊る場面も多く、演出の配慮が感じられるショーです。「遠く離れていても、君を思っていることを忘れないで…♪」と歌う春野さん。歌はもちろんですが、未涼さんの歌をバックに、1・2・3番手で踊るスペインの踊りもとても素敵だし、ソフト帽をかぶった姿は絶品だと思います(笑)。…ま、最後だと思って見逃してやってください(^^;。

さよならショー

 始まった途端、いきなりの衝撃(笑)。YOSHIKI作曲の『世界の終りの夜に』で登場…。次々と歌う曲は、私がタカラヅカにはまった歴史そのものでした。その思いは、CDの記事に熱く書いてありますので(笑)そちらを読んでいただければと思いますが、それが目の前で今、おささん本人が歌っているのです…。それも、芝居が入っていない、肩の力の抜けたすばらしい歌い方。CDよりずっと素敵だったと思います。一緒に歌いたくなるような、今までの思いが全てよみがえってくるような、そんなさよならショー。今まで映像でさよならのシーンを見ても、ここまで思いが入ったことはなかった。やっぱり、私はこの、春野さんの歌を聴きに劇場に通っていたのだ…と、あらためて認識したさよならショーでした…。

最後に

osa_last_day.jpg メークを落として、すっかり普段のおっとりした女性に戻って、緑の袴姿で皆の前に出てきたおささん。手の届きそうな位置で、ゆっくりとファンの一人一人を優しく見つめながら、手を振って歩いていく姿を見て、私は感謝の気持ちでいっぱいになりました。これからは、自分のために、ゆっくりと時間をつむいでください。今まで走り続けてくれて本当にありがとう!

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