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2008年4月 6日 (日)

【星】赤と黒

 昨日予告したとおり、本日は青年館へ行ってきました。貧しい家庭に生まれ、出世を夢見て勉学に励んできた青年が、自ら信じる野望と恋を貫いたその結果、死刑を宣告されることになる…。そんな、王政・貴族社会への批判を背景にしたスタンダールの長編小説を舞台化したものです。

 宝塚の様々な作品の中には、たわいもない話だけどほっこりした幸せをもらったね、というものもあれば、何だかあまりぱっとしなかったけど、あの人も、この人もかっこよくて、楽しめたね、なんていうものもあります。でもこの公演は、生きるとは…?、自分の幸せとは…?、いったい何が正しかったのだろう…?と、観終わった後に、問いかけが残る作品。今の私には答えが出せませんが、もうあと20年もして老境の粋に入ったら、もしかしたら何か見えるのだろうか…?と思ったりもしています。

 ドラマよりも、野心やマルチドへの愛がクローズアップされていて、死刑を宣告されてから死を受け入れるまでの心の変化や、レナール夫人への愛があまり描かれていないように思ったのですが、冒頭、「最期の今、愛に満たされた中で死を迎えられます」という台詞がありました。これが全てを物語っているのですよね…。銃口を向けたのは、自分への裏切りだと感じたから。夫人が死ななかったと聞いたときの安堵で自分の心に気づき、さらに夫人の自分への愛が今でも損なわれていないと知って心の平和を取り戻し、自ら刑を受け入れる…。

 ひたむきに、自分の心のままに生きたジュリアン。安蘭けいさんが入団当初から演じたかった役。年齢に差がなかった頃に演じるより、円熟期に入った今の安蘭さんだからこそ、の、影の見えるジュリアンになっていると思います。あすかちゃんの演技もすばらしく、人妻ゆえの葛藤も、ひしひしと伝わってきます。夢咲ねねさんの演技も、今回初めて観ましたが、普段のかわいい様子からは想像できないくらいのマルチドですね。また、青年館公演といえども、通常公演の主要メンバー+専科の方たちの入った公演だったので、3人の歌唱力も相まって、とても完成度の高いお芝居になっていると思いました。

追記:
 開演の30分前になって、いつもお茶会に一緒に行くお友達と隣の席であることが判明!2階の1番後ろの列だったけれど、代わってくれたおかげて観やすく、いろいろ話もでき、とても楽しい観劇となりました。

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