グイン125巻『ヤーンの選択』
今回は、いろいろな縁を感じた巻でした。
ネ
タ
バ
レ
あ
り
ま
す。
草原に生きる戦士であり黒太子のスカール。そして殺生を厭うミロク教徒であり、ナリスの側近であった天才ヨナ。これだけを見ると正反対の取り合わせであるのに、その間に入る者たちを考えると、この物語の奥深さを感じずにはいられませんでした。イシュトヴァ-ンに恩義を感じる者と、宿敵であるイシュトヴァーンを倒す執念だけで生き延びた者。ナリスの側近として古代機械に精通する者と、それに深く関わりのあるノスフェラスの秘密に直に触れた者。そして、リギア、ナリス、グインと、主要人物それぞれに関わってきた2人ですからね…。
そして、今までの歴史を感じたのは、何と言っても、サイロンの流行病でしょう。いよいよ物語が、サイロンの厄災の続きに入るのか…と思いました。25年前に読んだ本の続きが、今紐解かれるのですからね…。感無量でした。
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