マルグリット(椿姫)
椿姫。それは私にとって、少女名作シリーズの物語です。悲しみの王妃(マリーアントワネット伝記)・君よ知るや南の国(ゲーテ・ミニヨン)・天使の花かごなど、私の読書の原点ともなる作品群の一つに、椿姫がありました。大人になってから、原作を読んだような気もしますが、娼婦の意味するところをはっきり分かって読んでいたのかどうか、今となっては自分でもわかりません。
今回、私がタカラヅカにはまったきっかけであり、卒業の日を見届けた春野寿美礼さんが、この高級娼婦、椿姫のマルグリットとして舞台に戻ってきたので、見に行ってきました。(余談ですが、このリンク先に「2007年12月24日、宝塚歌劇団卒業の日。史上最高数の出待ちのファンに送られて、春野は劇場をあとに。 その後の芸能活動は一切発表されることがなかった。 」と書いてありました。え……そうだったんだ…。私は、その史上最高数に貢献してしまった、ということね…(笑))
まだ開幕したばかりで、3月末の千秋楽までまだまだ時間がありますから、内容には触れないでおきたいと思います。役者さんごとに書いてみましょうか。
寺脇康文:オットー
渋い軍人さんです(笑)この人の横にいると、なんと寿美礼さんのかぼそく女性らしいこと(笑)。歌の人ではないけれど、オットーらしい凄みを見せてくれます。権力者として従わせようとする一面と、マルグリットなしではいられない弱さの両面を、たっぷりと見せてくれました。
田代万里生:アルマン
最初に出てきたとき、遠目で見てもこの手首の使い方は本物!ってびっくりしました。本当にピアノ弾いてましたよね~♪こう言っちゃなんですが、タカラヅカでおままごとのような演奏を聴くのとは段違いでした。声もクラシック仕込みの本格派。今回の観劇では、おばさんの一押しです♪
春野寿美礼:マルグリット
退団後1年ということもあり、まださすがに、ドレスの扱いに慣れないようなところもありましたが、1年でソプラノに変わっていたのにはびっくりです!飯野めぐみさんのすばらしい歌声も良かったですけれど、1年でテノール(!)歌手からこれだけ変われるなんてすごい…。私が感動したのは、トゥーランドットの中の「誰も寝てはならぬ」ですからねぇ…。マルグリットの最*のシーンでは、涙が止まらなかったわ…。宝塚だと、1本ものでも最後に短いショーがつくので、涙が乾くヒマがあるのですけれど、これはつらいですね(笑) そうそう。私が買ったのはファンクラブ席だったからでしょうか。途中の休憩時間になったとたん、「(ベッドシーン)長すぎ~!」という声が聞こえておりました(笑)
3月の末に日生で観たいのですが…。お値段が宝塚の倍ですからちょっと躊躇しています。でも、時間を作って行きたいなと思っています。
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雪穂さま
初めて書き込みをさせて頂きます。
宝塚時代から春野寿美礼さんファンの杏と申します。
こちらには随分と前からお邪魔させて頂いていて、
雪穂さんのつくれぽも食卓で活用しています。
(雪穂さんのつくれぽやお薦めメニュー、はずれたことがありません。いつもありがとうございます♪)
申し上げにくいことなのですが・・・
春野さんの演じるのはマルグリッドではなくマルグリットです・・・。
(失礼になるかなと思いつつ、名前はとても大切な部分ですので。)
これからも楽しみに読ませて頂きます。よろしくお願いします♪
投稿: 杏 | 2009年2月17日 (火) 09時41分
>杏さま
本当だ…!教えて下さって、どうもありがとうございます
さっそくすぐに訂正しておきました。
いつも読んでくださっていたなんて…ありがとうございます。これからも宜しくお願いいたしますm(_ _)m
投稿: 雪穂 | 2009年2月17日 (火) 09時56分