1日経って…
昨日は、あまりの衝撃に何も感じられないような状態に陥っていましたが、今日になって、30年もの間”当たり前”と思っていたことがもう戻ってはこない…という悲しみを実感しています。定期的にグインの新刊を読めること、そして10年ほど前からは毎日の消息を聞き、話しかければお返事をもらえたこと。それがもうどんなに望んでも戻ってはこないのだ…と思うと辛い気持ちでいっぱいになります。
実はここ数週間、あずささまがmixiにアクセスなさっていないのが、とても気になっていました。神楽坂倶楽部の更新日記が滞っている時でも、以前はmixiへログインされていたのに、今月はその形跡を1回しか見ることはできませんでした。ログインしているということは、日記を書くまでの状態ではなくても、外の世界を見ようという気力と体力がまだあるということ。それが、私にとってはわずかではあっても、確かな消息でした。
近親者ではなく、ネットだけのつながりの場合、その人自身が何かを更新しないかぎりその消息は分かりません。そのためここ2週間ほどは、旦那様の日記の更新をチェックする毎日でした。好転のお知らせが聞けるもの、と信じていたのですが…。 本日いまおかさまの日記を拝見し、5月7日入院、19日から危篤状態で泊り込みをするようになったと知りました。 それは、私が頻繁にいまおかさまの日記にアクセスして、更新のチェックを始めたのと同じ頃…。
でもね…。私はなぜかそのことに、一筋の光を見たように思ったのです。全く状況を知らないまま逝かれたのではないこと。”その日”が突然来たわけではなく、僅かではあったけれど心の準備をすることができた、というそのことに…。 それが、単なる自己満足に過ぎないということは重々承知していますが、あずささまのことを忘れて何か楽しんでいる間に逝かれたのであったら、きっと後悔していたと思うのです。
また、先月もうしばらくは会えないと覚悟して、休止宣言のライブでお会いできたことが、今の私の救いになっています。その、皆の前に出た最後の日に、自分もその場に居れたこと、そしてお話もできたこと…。今でも、「ちゃんと使っているのよ~♪」と、ごそごそと携帯を取り出していらした姿が目に浮かびます。前回差し上げたとんぼ玉が携帯についていると知って、どんなにうれしかったことか。
今はご自宅で安らかに眠っていらっしゃるそうです。 この半年は、相当にお辛かったようですので、今はその苦しみからも解放されていることでしょう。今まで走り続けてきたあずささま。ご葬儀に参列することは叶いませんが、どうぞ今は安らかにおやすみ下さい。
最後に。昨日はいろいろな方から気を使っていただきまして、どうもありがとうございました。大丈夫?と、個人的にメールも何通も頂きました。単に思い出を封じ込めるのではなく、後に残ったものが何か一つでもあずささまの遺志を引き継いで行けたらいいな…と、そんなことを感じた日でした。
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