グインサーガ外伝『前夜』
昨日、グインサーガアニメのDVD、第一巻が届きました。アニメは自分で録画していたので、おとといまでは、全く買うつもりはなかったのですが…。やはり、グインサーガ本伝の前日のお話が同梱されているとあっては、それも限定生産なら…と思って、4500円出して買うことにしました。
そして先ほどその外伝を読んだのですが…。買って良かった。何だか涙が止まらなかった。
パロの聖王家の、幸せなある日の会話が書いてあるだけなのに、どうしてだろうと思うほど悲しかった。この翌日には、モンゴール奇襲によって、両親(王・王妃)とも死に、孤児になってしまうことを知っているから?幸せな、自分のことだけを考えていればいい子供時代の、最後の日だから?翌日からの波乱に富んだ冒険だけでなく、パロが独立を取り戻したあとの、リンダとレムス・ナリスのその後の苦しみを知っているから…?
でも。それよりも。栗本薫さんの最後の外伝だからなのかもしれない、と思いました。お亡くなりになる、ちょうど2ヶ月前に書かれた物語。体調がどんどん悪くなる中、無理を言って書いていただいた、とアニメのプロデューサーの方が、嗚咽をこらえながらお話されていました。だんなさまの今岡さんも、座っていることがつらくなっていたため、続けて30分書くのが背一杯だったとお話していらっしゃいました。
その背景もさることながら、この子たちの物語の途中までは知っていても、もうその続きを知ることができない、というそのことが悲しかったんでしょうね…。
1回目は読み飛ばしてしまったので、大切にもう一度読み直したいと思います。
追記:お別れの会がネット配信されています。期間限定ですので、見たいかたはこちらから。
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