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2009年7月20日 (月)

栗本薫さんお別れの会

owakare.jpg 今日は、九段会館で開催された、栗本薫さんのお別れの会へ行ってまいりました。訃報を聞いた中央線内で涙したあの日。思いっきり泣くことも叶わず、ブログに想いを綴ることくらいしか出来なかったので、いつかこの会に参列して、その時は…と思ってきました。

 訳あって、どうしても半襟をつけた夏着物でこの会に参列したかったものですから、この一ヶ月、着付け教室で特訓してきたんですね…。そのため今朝は、着物姿を見ていただけると、ちょっとうきうきした気分もあったくらいでした。それに、4年ぶりに会う予定の方も沢山いましたし、声をかけていただいた先生や、初めてお会いする方とご挨拶できると思っていましたから…。

 でも、アニメグインサーガのプロデューサーの言葉で涙腺がゆるんでしまい、その後の嶋津先生の”訃報を聞いた翌日に下りてきた”というメロディーで、もう決壊モードに…。そして、その後の演奏を聞いていて思ったのが、私が先生に出会ったのは、栗本薫氏としての著書だったけれど、私が知っているのは中島梓さんとしての活動だったのだ…ということでした。

 曲を聴くと、瞬時に当時に戻れる。初めてお会いしたミュージカルのこと、ライブでのピアノの前でのご様子など、どれもが思い出につながっていました。でもそれは、著書しか知らない方には、単なる献花のバックミュージックだったのでしょうから、しょうがないことなのかもしれませんが、その間大声で話している人がいたのには、ちょっと閉口…。(故人の思い出話ならと思うのですが…。)

 だから。献花が全員終了し、最後まで聴きたいと思って残っていた人たちで埋められた1階席で、中島さんの最高傑作だと思っていたMorning Lightを聴くことが出来て、本当に本当にうれしかった…。花木さんも、私が今まで聞いたことない!と思うくらいの魂を込めた熱唱だったので、終わった時はスタッフの方たちも加わって、割れんばかりの拍手でした。最後に演奏して欲しいという遺言であったその曲を、その想いを共有できる方たちと聴くことができて、参列できたことに感謝した1日でした。

追記:このお別れの会の模様が、ネット配信されています。(8月3日の朝まで)
http://anime.biglobe.ne.jp/title/index?id=1390#ceremony

後半(献花)

* 1:23:30前後に、ご本人のお声あり
 (自分はその5分後に献花でしたので、廊下で聞き損ねたようです…ここで聞けて良かった。)

* 1:48:30頃からMorning Light
 (栗本薫原作、中島梓脚本のキャバレーの最後の歌。悔いの中で死んでいった人たち全員で、もう一度生れ変りたいと歌う曲。)

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コメント

とてもお似合いでお綺麗なお着物姿でしたよ。

お会いできて、お話ができて嬉しかったです。
梓さんからは数多くの大切なものをいただきましたが、この私たちの出会いもその中の大事なひとつだと思います。
ですから、哀しくはあっても、雪穂さん達にお会いできて「嬉しかった」と言っても良いですよね。

ところで、その「大声で話している人」というのは二階席のあの方たちですよね。
あの方たちなら私が途中でシメ…じゃない(笑)「小さい声でお話ししてくださいませんか」と頼みましたのでその後は静かになりましたが、どうせ頼むならもっと早くに言えば良かったです。
亡き人が作った曲を、そのご友人たちが心をこめて演奏している場面で大声でおしゃべりなんて哀しいですね。

私は「The Rose」あたりからほとんどノンストップのダダ泣きでした。

僕は実はとても泣き虫なもので、音楽を聴けば必ず決壊してしまいます。普通に音楽聞いていても良く涙してますし・・・。
今日は娘のピアノの演奏会でした。高3なので、鈴木メソッドも卒業です。娘の演奏では泣きませんでしたが、娘の二人前のかたの演奏はとてもよくて、涙が出ていました。
僕は、ごくごく普通のファンでしたが、縁あって、11区にも伺いましたし、公演も拝見できたし、オフ会にも出て、からおけまでも経験できました。タイトルチャンプもとれましたし・・・(実はもひとつあるんだけど、あずささまが内緒と言われたので公言できません。いつか直接会えたとき、こっそり言いますが)

 僕は「普通の読者」と「みゆ」さんとの中間くらいの位置にいるのかもしれません。「読者」としての悲しみのほうが強いようです。たぶん、最後のグインを読み終えたとき、泣くような気がします。続き読みたいんだもん!
ですよね。

はじめまして。わたしもお別れの会に参列させていただきました、。あくまでも一般の読者としてしかつながりはありませんが、涙があとからあとかながれてたまりませんでした。あたりまえのようにグインサーガを読み続けていたこの25年間がふっつりと途絶えてしまうことに身を切られるおもいです。

途中の演奏が何曲か録音で、
知らない人には只のライブ録音かもだけど
あれってリラキシンでの本人の演奏だよね。
レフト・アローンで本人の声でMCまで入ってたのは反則だと思った……

こんにちは。素敵なお召し物でした。とてもきれいに着こなしていらっしゃると思いました。
懐かしい方にお会いできて、悲しい中にも嬉しいこともあった「お別れの会」でした。
レフト・アローンのMCについては…本当に反則だったと私も思います。

>あらぱんさま

あらぱんさんが言って下さったのですね…。私からは顔も判別しづらいくらい遠く、とてもお願いすることができなかったため、本当に感謝です。ありがとう。(授業参観の静かな教室内にいると、廊下で私語に打ち興じている方たちの話の内容が分かるのを思い出しちゃいました…(^^;)

それはともかく。こうやって、数年ぶりで会ってもすぐに打ち解けられる友人を多く持つことができたのは、中島梓さんが中心にいたからこそ。皆が、それぞれに思い出を頂いて…。本当に、様々な交流がありましたよね。辛く悩んでいることを話せば解決のヒントを下さったり、皆が励ましてくれたり。逆に、ごくごくおバカな、ネットならではの遊びも沢山したし(笑)。そんな温かい思い出が甦ってきた1日だったと思いました。あらぱんさんとお話できて良かった(*^^*)
  
>ゆうささま

そう。音楽って不思議な力がありますよね。私も、基本的に、というか根本は”グインの一読者”ですから、その続きを読めないのが一番悲しいです。ただ、接してくださったのは、中島梓さんとしての顔。長唄などの古典も、ロックやジャズなどの現代音楽も、全てが土台となって様々な作品に反映されているわけで、その背景を知っているといないとでは、読者としてのスタンスがかなり違うのでは…と思っています(^^)
  
>あこさま

初めまして(^^)/。私も、25年間あたりまえだったことが突然なくなってしまう…という思いを、人生で初めて経験しました。同じように感じていらっしゃる方がいて、それをこうやって伝えてくれて、とてもうれしく思っています。コメントどうもありがとうございました!
  
>a-kiさま

ちょうどね、そのレフトアローンの演奏は、献花のために廊下で並んでいた間だと思う…残念! そうそう。ご本人の演奏が流れている時、嶋津先生の座っている位置に、あずささまが居るような気がしませんでしたか?時々肩を動かしながら弾いていらっしゃる姿を思い出してしまいました…。
  
>ぱやんさま

お会いできると思ってなかったので、お声をかけていただいてうれしかったです…。遠くから参加されて…お疲れ様でした。追悼ライブとか*周忌の集いとか…何かしらの機会でお会いできるといいですね(^^)。

あ、どうでもいいことですが、
三階席でしたね(^^;)

やっぱり頭がアホのままで、
こういう時こそちゃんとした思い出の日記とか書きたいのに、それも書けないばかりか、未だにまともなお別れの文も書くことができません。
みなさんの日記を読ませていただいてばかりですが、想いは一緒ですね。


と、上記を書いたのは私です。
名前を入れるのを失念しました。

うわっ! ほんとにアホだ~!

昨日はいろいろありがとうございました。
お着物、とても綺麗に着こなされていて、きっとあずささまがご覧くださってお褒めくださっていたと思いますよ~。
本当に素適でした。

同じ思いを語れる友人が出来たことも、あずささまが残してくださった贈り物ですね。
また雪穂さまとお目にかかってお話し出来る機会がありますように。

きのうは嶋津先生っぽい特訓するはずだった。
だけど、あっさむごぱるだーらが決壊ー!
でも、涙腺は挨拶しなかった?

>あらぱんさま

うん(^^;最初あれ?って思ったけれど。でもね、あらぱんさんが3階に居たのは知っていたから、きっとそうだろうと思ってました(笑) 皆、あの日は特別な思いを胸に抱いて帰宅したのだから、それくらい気にしないでね~(^^)v
  
>ひとみさま

どうもありがとう(*^^*)。いただいた心づくしのもの、大切にしますね。

お会いすることについては…たらの皆様のいるところがわかるような気がするので(笑)、私が行けばいいだけ、かもしれませんね(^^)v

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