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2009年7月29日 (水)

グイン創作ノート

 グインサーガの100巻までを2冊にまとめた豪華本が届きました。本じたいは、右手負傷中の私は持ち上げられない重さなので、読むための本じゃありませんね。本棚にも入らないし、そのままクローゼット奥にしまうことになると思います。

 でも、その中で特筆すべきは、この『創作ノート』です。アマゾンの説明によると、”栗本薫氏が、グイン・サーガの執筆にあたって、アイデアやストーリー構成を記した、極秘ノートの一部を復刻し、小冊子にまとめました。本邦初公開の貴重品”だそうです。

 私がこの小包が届いて、どうにか開けることができたその時、ぽろっと落ちてきたのがこの冊子でした。思わず表紙を見て、中島さんのサイン入り?なんて思ったくらい、栗本さんご自身の書体でしたね…。そして、人物設定を読んでいると、その最期の設定も書かれているので、あぁ…こんな物語が描かれるはずだったのね…と、ついついそちらの悲しい気持ちに逆戻りしそうにもなります。

 でもね。人物設定や**編というくくりを見ていると、少々変わってきてはいますが、かなりの部分が既に150巻の中に描かれていることが分かるんです。そして、その設定書を見ていれば、「豹頭王の花嫁」(最後の巻のタイトル)が誰であるかは明らか。それが分かっただけでも、何だかホッとしたような気がしました。

 この物語は、豹頭王の花嫁が刊行されていたとしても、さらに後伝、外伝として続いていたはず…。そのような終りのない物語を25年の間、150巻も読むことができたことに感謝した日となりました。

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栗本薫・中島梓」カテゴリの記事

コメント

あああ、その創作ノートはみたいような、みたくないような(笑)すっごくみたいと思えば思うほど、みたくないような。おわかりになりますよね?そういう微妙な読者ごころ。

それは、いつかまた、みゆさんと会ったときに、みゆさんの口から聞くことにする、という楽しみにとっておきます。

グインサーガ完全限定版は買いました(笑)
「前夜」が読みたいがために。

最後って…なんだろう…?

>ゆうささま

そうそう、見たくないけれど見たい、って気持ち、よくわかります(笑)
でも、著者がご存命で、この先の話を先取りしちゃうとなったら読まなかったかもしれませんけれど、私は訃報を聞いた直後に予約したんですよ(^^;。ぎりぎりだったんですけれど。その間の話をいろいろ想像するのも楽しいです(^^)v

こんにちは。豪華本って、そんな素敵な付録があったのですね…(@_@)
こんなことなら、無理をしてでも買っておくのだった…と後悔しながら諦めきれずに密林を探索したところ「在庫あり」! 買いました!! ありがとうございます。トラックバックさせていただきますね。

ごめんなさい。トラックバックは表示していらっしゃいませんでしたね。大変失礼いたしました。

>ぱやんさま

私も、買うつもりは全くなかったんです。最初はね(^^;でも、訃報を聞いて直後に、まだ予約終了まで数日ある!と思って、頼んでしまいました。創作ノートについては、現物を11区で見せていただいたこともあったので、それほど購買のきっかけではなかったんですよ。

でもね。その時は、詳しく読むと分かっちゃうからと、ぱらぱらとしか見せていただけなかったと思うの(笑) 今回ゆっくりじっくり読んだら、面白い発見がいっぱいありました。お楽しみに(^^)v

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