【月】スカーレット・ピンパーネル
今回の月組スカーレットピンパーネルは、2008年6月に星組によって上演され、好評を博した公演の再演となります。前回は、満を持してトップとなったコンビと、期待通りの成長を遂げた若手ホープで、私にとっては最高と思われた配役だったこともあり、実は、再演されても…という気持ちがどうしてもありました。
でもそれが霧矢さんが主演と聞いて、え…?と思ったんです。彼女ならパーシーにぴったりでは?とね。浮浪者のようなグラパンの変装も、バカな貴族を演じることも、かっこよくキメることも、そしてもちろん歌で綴るミュージカルなので歌の技術も必要なこの主役ですが、彼女の演技力ならいけるんじゃないか…と思いました。
そして、2月に、「もう大劇場には来ないかも。」と思って舞台化粧体験までしたのに、その約2ヶ月後にまた平日の大劇場に行くことになりました(笑) もちろん、今回の遠征は娘の用事を済ませるためなんですが、観るなら「霧矢さんのスカーレットピンパーネルと、明日海りおさんのショーヴラン!」と思っていたので、行けて本当に嬉しかった。
観劇後の感想ですが、もちろん私は瞳子ファンなので彼女のパーシーが一番とは思っていますけれど、この月組のピンパーネルもとっても良かったです。特に、大劇場初主演のきりやん、抜擢されて娘役トップとなった(私は名前も顔も分からなかった)蒼乃さん、そして、初の大劇場での大役となった明日海さん、と、主役級3人が成長途中という雰囲気もある中、周りの、特にコーラスが良かったように思いました。月はエリザベートが続いたので、このような歌主体のミュージカルがとてもいいのかな…? あ、そうそう。園花ちゃんのプリンスがまた最高です!(笑) 星とは違った演出もありましたね。
本当は、役代わりを両方見てはいないけれど、ショーヴランの役柄的には、龍真咲さんの方が合っているような気がしているんです…。でも、みりおファンとしては、やっぱり2番手として舞台に出ているのを見るのが嬉しいんですよ(笑)。今までのような、すごい~かっこいいわぁ~というようなファン心理というよりは、がんばれ~応援してるよ~いう感じなんですけどね。最後、銀橋で満面の笑みで渡っていくのが、本当にかわいい。
今まで私は、星組の公演CDを車でよくかけていたので、最初の音楽が流れてきた時、とても感動しました。ひとかけらの勇気は、思わずいっしょに口ずさみたくなるほど…。やっぱり私は、心に響くメロディーのある、音楽の素敵なミュージカルが好きなんだと思います。
今回もうひとつ、この公演で嬉しかったのが、20年ぶりで後輩と会えたことでした。妹の友人なんですが、今でも相変わらず美しい、すてきなおかあさんになっていらっしゃいました。この菫館の記事をたまたま検索でヒットして読み、読んでいるうちに「もしかしたら知り合いかも?」と思って連絡くださった方なんです。星の数ほどもあるブログから私のところにたどり着き、そして20年ぶりの再会のきっかけとなったなんて、世の中本当に何が起こるかわからない、と思いました。
この公演はまた6月には東京で観る予定なので、その日を楽しみにしています。
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