弥生美術館~書くこととは生きること~
先日記事にしました、この美術館に行ってまいりました。創作ノートのNo.1は、豪華本の特別付録で入手しましたが、その先のノートが展示されていて、「そうだったのか、○○や△△が死ぬことはあらかじめ予定されていたのだ。」など、いろいろと感慨深いものがありました。表紙原画なども圧巻で、本当に素敵な画廊に迷い込んだよう。
また、ご本人の学生時代のノートや漫画などを読んでいると、今まで知らなかった面を垣間見ることもできたような気がします。ご自宅の様子も写真展示されていて、そうか…神楽坂倶楽部の日記に出てきた窓辺とは、このような感じだったのか…、玄関にあるという置物はこれなのね…と、昔の記憶がまざまざと甦ってくるような気がしました。
そして、その中にあったIBMのThinkPad2台…。このパソコンに向かって、毎日ここから様々なメッセージを配信してくださっていたのだ。そして、私たちはこのパソコンに向かって綴られた物語を、本という形で受け取っていたのだ。そう思うと、ただの黒い箱であるはずのPCが、私にとっては一番の展示のような気がしてなりませんでした…。
そして最後の、本当に意識を失う寸前に書いた原稿(日記)。転移に掲載されていた、なぐり書きのような、字として判読できない文章の書かれたノートは、最後のライブの姿と重なってしまって、言葉になりませんでした。
今日は、同行した方といろんな話をしながら楽しく見学してまいりましたが、9月末までの間に、もう一回行ってこようかな…と思った展覧会でした。
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