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2011年4月 2日 (土)

計画停電雑感(長文)

 計画停電が平日も回避されるようになって、約一週間が経ちました。日常が戻ってきて思ったこと。それは、停電そのものよりも、停電実施アナウンスに伴う、仕事や日常の混乱、そして電気を使ってはいけないという強迫観念が、一番大変だったのかな…ということです。

 私の会社は計画停電地域にあるため、自分は、停電予定のない土日に出勤し、代休を取るように指示されていました。その上、家事と仕事の両立で、時間と競争する生活をしていた私にとっては、決められた時間帯、それも3時間半(最高3時間とは言いますが、実際の拘束時間は4時間近いです)という空白の時間を作り出すのは、それは大変なことでした。うちの近辺は、「今日は実施します」という日は、必ず停電になったので、もう6回は経験したかな…。

 被災者の方々から見たら、それくらい…と思うような事柄。でも、停電が実施されている時は、都心部の方の、ちょっとした言葉からもれる意識の差に悲しくなったり、「自分の生活が今正常に動いているのは、近隣の県が協力しているから…という意識はないのね。今は、被災者の方たちの惨状に目がいくから、しょうがないか…。」なんていう、ネガティブな被害妄想に陥っていたのです。

 でもそれは、被災地から見た、首都圏の私たちそのものですよね。今、落ち着いてみると、そうわかります。どれだけ大変なのかは想像しかできないために、知らず知らずのうちに、当事者を傷つける言動を取っているのかもしれない。

 そういえば、買占めに奔走する首都圏の人々を、見苦しいと言う人は多いですが、最初は否定の気持ちを持ったものの、今は確かにその通りと思っています。微量の汚染を気にして水集めに奔走している姿は、確かに見苦しいに違いない。自分の家族ばかりを気にして、水を本当に必要とする、乳児を持つ家庭や保育園に水が行き渡らなかったという事態を、実際に引き起こしてしまったのですから。

 前に、「子供が転んだのに先生がCTを撮ってくれなかった」と訴えるお母さんがいましたが、きっとそういう人に限って、水集めに奔走しているのだろうな…と思っています。自分がどれだけ矛盾したことをしているのか、全然気づかずに…。

 話がそれましたが、停電についてもう一つ。自分の家には電気が来ていても、どこかで停電が実施されていた時間帯は、精神的に重い負担となっていました。洗濯機を回したり、夕飯の支度をしながら、「これは、今どこかの地域で、寒い中停電しているところがあるから、うちに回ってきた電気なのだ。お年寄りが凍えているかもしれない。暗くて赤ちゃんが泣いているかもしれない。」と、どうしても思ってしまうので…。自分の地域が停電していない時間帯でも、何をするにも、すみません、という気分になるんですよね。これが、停電回避の日は、「節電しよう」という気持ちになるのみで、精神的にどうこう、ってことは全くないんですけれど。

 そんな、いろいろな思いが交錯した結果、うちは太陽光発電を導入することに決めました。きっかけは、「夏場の停電は、午後2時から夕方がピーク」ということだったので、晴れた暑い日に停電になるなら、その時間帯は太陽光発電できるだろう、自立運転で冷蔵庫だけでも電気を確保できないかな?と思ったことがきっかけです。

 でも、考えていくうちに、「電力の足りない時間帯に、自分が東電側へ電力を供給する方に回れるなら、夜の電力使用に、罪悪感を持たないで暮らせるんじゃないかな…。」とも思いました。今導入したいという気持ちの、ほぼ9割が、この意識なんですよね…。

 1~2年後には、家庭用蓄電池も販売になるようですし、設置希望が集中する前に、見積もりを取っているところです。13年乗っている車の買い替え資金でしたが、また先送りかな。

 原発に反対することは、誰だってできる。でも、反対と言うのみで、解決策を実行しないのなら、どこかの人と同じになってしまう。そういえば、国会で福島の原発について、「前に指摘したのに」と言った人がいるようですが、危険を知りつつ実際に行動しなかったのなら、それは同罪なのでは?と思いました。だから、微力でも何かしたいな、という気持ちもあります。

 詳しい試算は、私は分からないので何とも言えませんが、皆でやれば大きな力(電力)になるのだとしたら、補助金Upなどの策を講じてほしいものだ…と思います。

太陽光発電の基本

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武蔵野☆徒然日記」カテゴリの記事

コメント

そちらは本当に大変なのですね。
こちらは計画停電もなく、コンビニでペットボトルの水が無くなることもなく、安穏とした日々ですが、個人的に多少の影響は受けてしまいました。

そうそう太陽光発電・・・これ注目ですよね!
特に夏場は計画停電あると今よりシンドそうですし。

このあいだ、携帯とかi-Podとか充電できるソーラー充電のポケットソーラーバッテリーなるものを買いました。
電器屋さん行くと、こんなことがなければ普段目にも留めなかったものに目が留る最近の自分です。
(~_~;)

太陽光発電、魅力ですよね。
うちは団地なので現在の集合住宅でも使えるようになったら、絶対設置します。
とりあえず、今年の夏場は、いつものことだけど、冷房を使わないで済ませます。

買占め、ってある意味では合法的な略奪、といった人がいて、確かにそういう側面もありますよね。

>sakuraさま

今日、sakuraさんがTweetしてた緊急提言、興味深いですね…。公益社団法人 化学工学会(http://bit.ly/hRThIj) 長かったけれど、読んじゃいました。
ソーラーポケットバッテリーもいいですね!私も今日、久しぶりに買い物に出た時、役立つものないかな~って見ちゃいました
 
>ねこばさま

確かに集合住宅は、個人の意思ではどうにもならないから難しいですよね。でも、マンションの時は、あまり暑くなかったと思うんですよ。少なくとも、うちの2階のように40度にはならないよね(^^;。パネルを置くと、その断熱効果も大きいみたいなので、そっちも期待してます。

そうそう。今日は、「合法的略奪か~」なんて思いながらぺクの散歩をしちゃいました

うちは角部屋で古い団地なので昼間に暖められた壁に熱がたまってるので、夜になってもあんまり涼しくはなりません。
角部屋の窓を開けっぱなしにしているので、外気温+1~2度くらいで済んでますけど。

南向きの一日中陽の当たるのが角の壁なのでここに太陽光発電を貼り付けられたらけっこうな電力になるだろうなあ、ともったいなく思います。

そうなんですね…>ねこばさま

確かに、木造に引っ越してからの印象として、コンクリーのものは、熱くなるまでに時間はかかるけれど、冷えないのでずっと熱い、というイメージでした うん…その熱(光)をうまく使えたらいいのにね…。難しいなぁ…。

こんにちは。ゆきのです。

計画停電…、今のところ我が家@練馬区では1度も実施されておりません。でも、雪穂さまのブログを拝見したり、テレビで「○○グループ実施」との報道を見たりすると、本当に申し訳ない気持ちになります…。

キャンプも行かない我が家には、本当に「備え」と呼べる物はないのですが、ソーラーバッテリーのライトがあるのが心強いです。IKEAで500円くらいだったので、何の気なしに買ったおもちゃみたいなライトですが、数時間点くし、繰り返し太陽光で充電できるし、GJ自分!という気持ちです。

携帯のバッテリーも、電池式のとソーラー式のを準備し、水も飲料水と生活用水(賞味期限切れの水など)を用意し、家で鍋物をすることがほとんどなくても、カセットコンロとガスを用意し…という風に、「こちらがダメならどうするか」を考えておくことが大切なんだと最近思います。うちは賃貸ですが、太陽光発電をどうやって取り入れることができるか、いろいろ考えています…。

うん。確かにGJです!>ゆきのさま

申し訳ないという思いをさせてしまって、すみませんでした…。でもここのところ、計画停電が回避されるようになったのは、電力の回復だけでなく、皆の節電のおかげですよね! 今日は特に、寒くて危ないと聞いていましたのに回避になりましたから、「皆で節電してくれて、ありがとう」という気分です。マジメに、ほんとよ(笑)

確かにうちも、物の備えについてはいろいろ変わりましたね…。そういった積み重ねが、いざという時に役に立つと信じてます。

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