先日、美女と野獣を題材とした月組公演を、2回観劇してまいりました。一言でまとめると、修学旅行向きな公演かな…と思いました。中学一年生とおぼしき制服姿の学生さんたち(男子学生も!)も観劇していましたしね。確かに、ロミオとジュリエットは有名なお話ではありますけれど、内容は親に反抗して駆け落ちするお話ですから、こちらの方がいいかな~と思います(笑)
バラの国の王子
これは、美女と野獣として知られているお話です。多少設定は異なってはいますが、ディズニーが脚色した筋よりは、より民話に近い構成になっています。召使いたちは「獣のお世話は獣」ということで、虎・チーター・猿・小鳥などなど(笑)
また、野獣本来の姿が王子というのはディズニーと同じですが、魔女の叔母の陰謀で魔法にかけられた、心優しき正統な世継ぎである、という点は、宝塚オリジナルかな…?と思いました。
そんな設定で始まったお話。でも私は、観劇歴8年で2回目という、1列目の魔力にかかってしまい(笑)、すっかりファンモード観劇になっていました。銀橋で、「今夜はどうすることもできないけれど、泣かないで…」と歌うりおさん、じゃない、家臣筆頭の虎(笑)。「あの人が戻らないなら旅立つべき…」と切なく歌い上げるきりやん、ではなく、野獣(笑)
衣擦れの音が聞こえるくらい目の前で、そんなお芝居が繰り広げられていれば、もう目は「はーと」になりますねぇ。特に、野獣が寝込んでいる間、目の前の下手銀橋で明日海さんが膝をついて控えていたため、その間のお話は全然聞いてなかった…(笑)。2回目に昔のA席あたりから観劇した時、やっと、あ、こんな展開だったのね…と分かったくらいでした。
そうそう。今回は龍さんが2役を演じていたことに全く気付かず…。何で2番手なのに出番が少ないんだろう…と思ったら、最初に出ているのに気づいてなかっただけでした(^^;
総じて、一貫して、”童話を歌で綴る”、という雰囲気のお芝居ですね。生き様に感銘を受けるとか、社会風刺の作品とか、そういった面は全くないですが、心穏やかにホッとできる作品だと思いました。
ONE
1列目だったため、ショーの最初、暗闇の中でスタンバイする様子が感じられ、あ…もしかしてあそこにいるのは…?とワクワクしながら2幕目開演を待つことができました。予想通りの展開で、初っ端からヤッタネな気分(笑)
このショーでのちょっとした見どころは、途中、霧矢さんが宣言する「夢」のアドリブです。毎回楽しい夢を語ってくれています。私が行った時は、
* 「浅草の人力車に乗って楽屋入りをすること。」
* 「緑の日にちなんで、月組の黄色の日をつくること。」
でしたが、この野獣の衣装でディズニーのパレードに出るとか、世界中のお母さんにカーネーションを贈るとか、季節の話題を取り入れていて、今日は何かな?と楽しめます。
あと、私が一番好きな場面は、チャイコフスキーのピアノコンチェルトでしょうか。長い曲のエッセンスがコンパクトにまとめられていて、トップコンビのクラシックなデュエットダンスも、ポップス調なダンスも良かったと思います。 ただ、あまりに聞き込んだ曲なので、オケのピアノさん頑張って、、、と思う箇所もあったかな…。
それから、客席降りも楽しいです。斜め前の階段上が明日海さん、その下に青樹さん、私のすぐ目の前にもお二人下級生さん、どこ見たらいいの~!!!というくらい、贅沢な一瞬でした。 これぞ、1列目の醍醐味…。
ユニコーンの場面は、園加ちゃんの体を目いっぱい使ったダンスが素敵です。その後の、龍さんの、まさに正当派タカラヅカを表わしたような銀橋渡り。そして、パレードは園加エトワール!
退団公演とか、海外ミュージカルとか、何か特別な企画がある公演ではないとは思いますが、ほっこりと楽しめるお芝居とショーでした。
追記:5月28日の観劇記録は、こちらをクリック。
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