MITSUKO
本日は、『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』を観劇してまいりました。この作品は、日本で初めて国際結婚し、皇后陛下よりお言葉を賜って西洋に渡り、伯爵夫人として後にEUの父と呼ばれる人物を生んだ日本女性の話です。
どうして見ることになったかというと、主演が安蘭けいさんということはもちろんなんですが、マテさんという外国人キャストがいるということもあります。私がその楽曲に心酔した、『エリザベート』というミュージカル作品がありますけれど、その元となったウィーン版エリザベートのトートを演じていた方なんですよ。ウィーン版DVDで、その舞台は何度も見ていたため、今回は、初の生マテさんでした。
そのエリザベートの夫、フランツヨーゼフにも謁見したというMITSUKO。ですが、エリザベートと同じように、その人生の後半は孤独でした。MITSUKO自身は家を勘当されて海を渡り、二度と日本の地を踏むことはなく、子供はMITSUKOとは関わらない生き方を選び、それぞれの道を歩んでいく。人の幸福って何だろう…と考えさせられました。
歴史上の人物に関わり、歴史を変える人物を世に送り出したMITSUKOでしたが、夫を亡くした後の彼女は、寂しい人生だったようです。でも、その夫婦のあり方が子供たちのバックボーンとなり、戦争を繰り返すヨーロッパを一つにするという概念となり、目に見える形となって世の中を変えていったわけです。
そのMITSUKOを演じているのは、安蘭けいさん。男役という経歴を一切感じさせない、歌の上手い演技派女優さんでした。アイーダを見た時、男役の声からの、その脱却の速さにびっくりしましたが、今回は完全にもう女優でしたね。さすがとしか言いようがありません。また今回は、ダンサーというよりは、シンガーの揃ったキャスティングだったということもあり、本当に聞いていて心地よかった。そして、聞いて楽しいというだけではなく、何か得るものがあったかな、と思える作品でした。
小池先生のインタビューはこちら⇒インタビュー記事へのリンク
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