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2011年10月10日 (月)

本日の試験と着物中毒の本

 昨日・今日は、きものコンサルタントの試験でした。きものの着装だけでなく、歴史・織物などの、着物全般の知識が、文部科学省と経済産業省の認可団体により審査されるもので、「資格があれば、毎年美容院で、お嬢さんたちに成人式の着装をしてあげられるかな…。数か月後の娘の成人式にも、間に合うかな?」と思って、先生の勧め通り、受験してみることにしたのです。

 でもね…。この試験は、装道という組織の理念も覚えなければなりません。それは、これに受かると、「装道認可教室」という看板を掲げて、自宅で教室を開講できる資格を持つようになるからです。

 前に書いたかもしれませんが、中島梓さんのお書きになった、「着物中毒」という本があり、私はその本を先に読んでいたので、実は私、そんな理念なんか必要ないんじゃないの?と、ずっと思っていたんです。自分が簡単にきれいに着れたら、それでいいじゃないの、とね。

 でも、その内容を読んでいくと、倫理の時間に学ぶような項目もありますけれど、でも要は、きものを簡単に装い、きものを皆に広めましょう、沢山褒めあって、皆で美しくなりましょう、といった、着物中毒の中で中島梓さんの主張していることと、何ら変わりのないことに気付いたのです。

 昨日書いて提出した作文は、原稿用紙2枚に、学ぶようになったきっかけや、今後の抱負を書かなければいけないのですが、最初の序文は中島梓さんのことでほとんど埋まってしまいました。(ライブや盛装のオフで)着物を着る機会を与えてもらい、自分で装えるようになりたいと思ったこと、先生の闘病中に着付けの練習して、復帰された時にはまたご一緒したいと思ったこと、でもその願いは叶わず、先生の半襟を付けてお別れの会に出席したこと、などなど…。

 その後のことは、理念に沿った優等生な答えを連ねておいたつもりですが(笑)、久しぶりに、着物を自分で着たいと思ったきっかけを思い出した一日でした。また、着物中毒を再読してみようかな…と思います。

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