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2012年1月14日 (土)

【星】オーシャンズ11

 星組オーシャンズ11を観劇してきましたので、その感想報告です。

 私が最近ヒットと思う公演は、梅田で上演されたロミオとジュリエットや、愛と青春の旅立ちなど、星組のことが多く、そのため、このオーシャンズ11を星組で上演する、そして小池先生が演出する、と聞いて、これはチケット取らなくては…と思っていました。そうしたら!なんと!友の会でSS席が当選…!SS席なんて、2006年の星組ベルサイユのばら以来の快挙でした。(あの時は2列目だったので、1列目で、大地さんと黒木さんが並んでご観劇でした。) 

 で、これは大変なことになったと、慌てて正月休み中に観ておこうと、B席を取ったのですが…。

 実はこの時の観劇は、あまり印象が良くありませんでした。舞台から遠いので、オペラを使うと全体が見えなくなってしまう。準主役級の人が多いし、話の展開が早いので、誰が何の役かを把握するだけで精一杯。何で?いつこうなったの?と思うことばかりで、意味が分からなかった部分も多かったのです。Now On Stageでヘビ役が3回目と聞いても、ヘビ?そんな場面あったかしら?という具合。

 う~ん、これじゃ…と思って、慌てて映画のDVDを借りてきて、Wikipediaで俳優の名前を確認しつつ再生し、やっと話の筋を理解することができました。

 そんなわけで、今日のSS観劇は、Now On Stage ⇒ B席観劇 ⇒ 映画DVD ⇒ Now On Stage という具合に、たっぷりと予備知識を頭に叩き込んで、いざ出陣!という状況でした(笑)  今回は、舞台の講評ではなく、印象に残ったことを書いてみたいと思います。

 まずは全体の感想から。映画と比較していて、金庫破りの展開がスピーディーです。そのため、各個人がどんな役割をするのか、把握していれば良いのですが、最初の観劇では、暗証を盗んだことすらわかりませんでした。なんで金庫まで行けたんだろう、何でパンチをくらう、お芝居をしているのだろう、という具合…。

 反面、映画を見てからだと、うわぁ~コンパクトに上手く仕上がっている~と感嘆です。センターの前方席で、各ジェンヌさんの表情が分かる位置だったこともあって、それぞれのお芝居がとても面白かった。れみちゃんのお芝居もさすがでしたし、11人の若手メンバーさんの顔もやっと理解しました。

 そして、1幕最後の、11人全員揃う場面は圧巻!ショーに入って大階段を下りてくる時も、170cm以上の、細身の男役さんが揃う星組で、若手の新進男役さんたちが揃って大階段を下りてくる様は、本当に恰好良かった。”こちらに向かって降りてくる”、という感覚を初めて味わいました。いいですねぇ…これぞタカラヅカ。しみじみ(笑)

 では印象に残ったジェンヌさんについて。

未沙のえるさん

 毎回、アドリブの一場面は、本当に楽しいです。これで退団だなんて…。2004年から2008年の出演作は、ほぼ劇場で見ていますが、一番印象的なのは、ミーアンドマイガールかなぁ。いえ、匠さんの時のカナリアですね。本筋のキーとなる役柄が、素晴らしかった。まやさんのパレード挨拶は、毎回、トップスターより大きい盛大な拍手です。今まで、沢山の楽しい場面をありがとうございました。

紅ゆずるさん

 お名前を覚えたのは、ロミオとジュリエットの、マーキューシオです。でも、対談番組などでは、個性派というか、マイペースな雰囲気があって、なんとなく良く分からない人という印象でした。でも、今回の悪役は光ってましたね!まだまだ若いのに、あの場面で自然な冷酷さを滲み出せるのは、すごいです。時折見せる冷たい表情に、くらっときそうでした(笑)。歌も、まだまだ伸びそうですし、今後に期待大です。

柚希礼音さん

 私が知っているのは研5の頃からで、抜擢されているダンサーとして名前は知っていましたが、おさ&とうこという、歌の人が好きだった私にとっては、あまり興味の対象じゃなかったんです…。でも、いつの頃だったでしょうか。抜擢に応えるその成長ぶり目の当りにし、彼女はすごい!抜擢された意味がやっと分かった…!と、尊敬に変わっていきました。ショーヴランの時は、確実に、次世代を背負う人だと思っていましたね。ねねちゃんやかなめさんとの海外ロケの番組や、おささんとの対談番組など、素顔の女性らしい明るい一面も見ることができたのは、好感度アップの一因です。

 背負うだけで大変と聞くスターの羽を、おじぎをしながら勢い良く跳ね上げているのを見ると、相当な背筋力なんだろうな…と思ったりもしましたけど(笑)、店での乱闘シーンでキックするところ。けり出す足の長さが、半端なく長いです!B席から見てさえ、あのスタイルと蹴りのスマートさに、圧倒されました。それだけでなく、テスに平手打ちをくらったあとの、銀橋での歌も心に響き、素晴らしいです。

 「背が高くなっても、ダンサーとして舞台に立つために」宝塚を受験した彼女が、ここまで歌が上手くなり、スターとしてのオーラも身に付け、個性溢れる多くの若手スターを従えて、舞台の中央で輝いている…。何だか、壊れるというより、感無量な気分になった公演でした(*^^*)

おまけ

 最後に、本日のラッキーな出来事を二つばかり。

 一つは、3列ほど前の席に座ろうとして通っていった、妙にあか抜けた、素敵な女性の話。普通の奥様とも見えるけれど、何だか違う雰囲気があって、芸能人かもしれないな…知っている人かなぁ…と思って、ふと頭に浮かんだ名前が、稔幸さん。ノルさんは、私が宝塚をビデオを貸してもらって見ていた頃の、星組トップスターさんで、私が劇場で観劇し始めた頃には、もう退団されていらした方です。そのため、ちょっと記憶が不確かだったんですが…。

 1幕のアドリブで、「今日は、稔幸さんがいらっしゃるので、心臓ばくばく~」と言ったセリフがあり、やっぱり!と思いました。2幕の、まやさんの見せ場でも、「実るほど、頭(こうべ)を垂れる、稲穂かな」と、みのる・こうさんを上手く織り込んだ一句を披露。客席からの大きな拍手の後、「ブラボー!」という声が前から聞こえましたが、きっとノルさんの声だったのでしょうね(*^^*)  (宝塚では、歌舞伎のような掛け声は禁止ですので、劇中で一般人が声を出すとは考えにくい。)

 あともう一つは、これは休憩時間ですが、やはり銀橋前を通り過ぎて行った人の話。あ…○○ちゃんだ!と思ったものの、5列目から声をかけることはできず、センターだったので追いかけることもできず、電話をしてみることにしました。運良く電話に出てくれたので、客席でお互い手を振って確認。上記の、私にビデオを貸してくれた友人ですが、本当に、久しぶりの再会でした。

 そんなわけで、旦那のお母さんからもらった着物で、SS観劇終了です。次はあるのかなぁ…。あると嬉しいな。

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コメント

雪穂さんの観劇に臨まれる姿勢に感服致しました。
私などは、なんとなーく拝見して帰宅…などというパターンも多く、反省致しました。
しかし、ちえさんは、本当に素晴らしいトップさんになられましたね。
昨年、日本のミュージカル界に長く携わる友人と共に、ノバを拝見しましたが、彼女のダンスの技術、テクニックを賞賛しておりました。
今後のご活躍が楽しみです。
また、ノルさんは今も素敵ですね。
昨年のDREAM TRAILも素晴らしかったです。
雪穂さん、今年も、どうぞ宜しくお願い致します。
そして、花組さんの振り分けが出ましたね。伺いたいと思います。

>虹人さま

なんとなーく、って、いいと思います! 私も、そうしたいなぁと思うことは多いんですよ。3時間、普段を忘れて楽しめたら、それでいいですよね~。

ただ私は、すごくいい!と思った公演については、自分が感じた高揚感とか、素敵!と感じた点を、忘れたくないんです…(笑)。それで、早く書き留めておきたくなってしまう…。損な性分です(^^;

あ…花組の出演者が発表されたんですね。八王子は、30日の昼公演に行く予定です

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