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2013年11月 3日 (日)

【花】愛と革命の詩・MrSwing:東京

 先日、幸運なことに急にチケットを入手することができたので、A席で観劇してまいりました。やっと講評を書けるくらいに、じっくりと観劇ができましたし、もう、東京公演もあと2週間になりましたので、お芝居もネタばれ満載で書こうと思います。

 今回、誕生日プレゼントとしてGETした、1万円もするオペラグラスを持っていったら、これがすごく快適で素晴らしかった。何だか、今まで安いオペラで観た公演が、ちょっともったいなかったくらいの気分になりました。倍率5倍だと、とても鮮明な明るい映像ですし、舞台もそこそこ広い範囲が見え、その上とても軽いので快適でした。

 そして、先週民放で放送された明日海さんのコーナー (TAKARAZUKA Cafe Break)がまた素晴らしい放送で…(笑)。なぜかと言うと、前回は2階の後ろから2列目…という、ちょっと遠い観劇でしたので、このテレビのみりおちゃんロックオンの映像こそ、私の観たかったアングルだったのです。ですから、鮮明なアップ映像は、こちらで再生できる…と思って、今回は出来る限り、花組全体を楽しむつもりで、観てまいりました。

 今までの感想はこちらです。

大劇場公演:初見。主にショーの感想。

東京公演:総見B席+Cafe Break

愛と革命の詩

【全体の印象】

 時は1789年7月14日。フランス革命前夜から、恐怖政治が終わる3日前までの期間を描いた、実在の人物を題材としたオペラが元になっていて、宝塚ファンにとっては、一番馴染みのある時代設定です。ベルばらシリーズはもちろんのこと、最近ではスカーレットピンパーネルが、ほぼ似たような時代を取り上げています。

 特に明日海さんは、貴族オスカル、貴族に仕える平民アンドレ、フランス人平民のベルナール、同じく平民アルマン、ジャコパン党員ショーヴラン、今回もジャコパン党員ジェラール…。この数年、同じような題材で、これだけの役柄でこなしてきたのですから、続いているなぁ…と思います。 樹里さんが、肩のぴらぴらを最近付けていることが多いよね!と言うのも、分かります。

 それだけでなく、ナイフを差し出すシーンはエリザベートを彷彿とさせるし、黒と白の天使はロミオとジュリエットの死と愛に近く、革命の裁判シーンはジャン・ルイ・ファージョンそのもの。そして、マッダレーナが一緒に牢獄に入るところは、王家に捧ぐ歌(アイーダ)のよう…。宝塚に長い人であればあるほど、いろいろなシーンに、今までの舞台を重ねる人が多いのではないかと思います。そのような、あれも!これも!と思うのも、今回の楽しみの一つだったのではないでしょうか。

【蘭寿とむさん】

 初見の時は、蘭寿さんはやはり、内に悩む人よりも、ダニーのような役の方が似合うのでは…と思ってしまって、なかなか入り込めない感じだったのですが、回を重ねるごとに、こんな役もステキ♪と思うようになっていきました。静の中にも熱い想いを秘めた演技で、信念を最初から最後まで貫き通す人物ですよね。ジェラールが、場面ごとに変化していくのと対照的。お手紙を待つ可愛いところも良かったし、最後のシーンも圧巻でした。

【明日海りおさん】

 大劇場で最初に観た時、毎回出てくるたびに表情が変化していき、その心情が鮮明に伝わってきてすごいなぁ…と思いました。シェニエが一本筋の通った人物であるとしたら、ジェラールは変化の人ですよね。下僕として社会に不満を持ち、ルソーを信じて革命に突き進み、自由への希望であると思っていた政府が、恐怖政治へと変化していく様子に悩み、最後にわずかばかりの抵抗を試みる。その様子が、初見できちんと伝わってきたのがさすが!と思いました。

【流れに添ってのファンモードな覚書】

  50歳を過ぎたパンジュ侯爵の屋敷に集まっていたのは、レ・ミゼラブルの作者(ユゴー)だったんですね!今、ルサンクを見て知りました…。そこでパンジュ侯爵が手にしている原稿は…という流れで、フランス革命前夜へ舞台は移り、話が始まります。

 コワニー伯爵邸で働くジェラールが、盆の回っているセリの中から階段を登ってきたり、下手花道のスッポンを使って、本当に井戸のバケツが上下したり、小細工がいろいろと新鮮です。ここでは毎回、ルソーを読む下手のみりおちゃんばかり見ていたのですが、今回は意識して、舞台中央もしっかり見ました(笑)。現実を知ろうとしない貴族たちが夜会を開いており、『虚栄』でしかない華やかな舞踏会に打ち興じているのですが、ここでマッダレーナが口にする浅はかな言葉が、後半の「大恋愛もの」へのキーになります。

 ここで出てくる弟は、シェニエの生き方と全く逆。稼ぎにならなくても価値ある仕事を…というシェニエとは違って、良く言えば、時代の流れに順応して生きている”ちょい悪”な役を、ひかるさんが上手~く演じていらっしゃいます。

 ここで革命勃発!ジェラールが黒天使から銃を受け取り、銀橋へ!ここも、今までは銀橋のみりおちゃんしか見ていなかったけれど、今回やっと、舞台上では民衆が踊っていることを知りました…。見てなくてごめんなさい!!!スカーレットピンパーネルを彷彿とさせる、力強いダンスです。

 この後のピエロが何だか、良く分かっていなかったのですが、舞台は3年後に移り、政権争いで不穏な動きのある社会の様子を、大道芸人たちが面白おかしく演じていた…ということだったのですね。そうだったのか。3年後だから、マリージョセフシェニエが、座付作家として名声を得る時間があったのね(^^; 私が、どうして3年後と思わなかったのかしら?と思ったら、このシーンの最初のセリフが、「2か月後」の話だったからのようです。う~んちょっと紛らわしい。

 その後、全てを失ったマッダレーナがナイフを受け取りかけるけれど、シェニエの本を手に取り、生きる希望を取り戻すシーン。 お手紙を待つシェニエさんのソワソワ感が、とってもいい感じです(笑) ここ大好き。

 そんなほんわかムードのお手紙シーンから一転して、モランやロベスピエール登場。ここの春風さんがカッコいい!シェニエが自分の思想を最後まで貫く人とすれば、このモランも、革命政府の方向性を信じて疑わない人。その悪役ぶりが気持ちいいです。

 ジェラールも、このシーンでは笑っているのです。”不正を正し闘い抜く”という信念を正しい方向と思っているのでしょうね。ジェラールが笑っているのは、このシーンだけのように思う…。冒頭、マッダレーナを見ている時は憧れの笑みをたたえていますが、下僕として社会体制に不満を持ち、最後も革命政府の方向性に疑問を抱いているので、全般的に苦悩の表情が多いと思います。まぁ、みりおちゃんの苦悩の演技は大好きなので、私はいいです(笑)

 その後、大恋愛シーンのあと、白いドレスで各恋人たちが踊る場面では、やはり蘭はなちゃんのしなやかな踊りが、目をひきます。さすがバレリーナ。ダンスといえば、黒天使の柚香さんもすごいと思うのですが、今回はショーでの女役がヒットでした!

 でも、幸せな時間は長くは続かない…。ベルシから、マッダレーナとシェニエが恋人と聞いたジェラールが、即逮捕を命じる。このベルサイユの隠れ家でアリーヌが倒れるのですが、今回は、倒れるに至るまでに、次第に具合の悪くなっていく様子をじっくりと観察できました。急にばったり、じゃなかったのね。

 この後、ハトが撃たれるシーンのあたりで、舞台背景の裏で、暗闇の中で階段を下りてくるみりおちゃんを見ることができました。机に向かう前に、スタンバイしているみたい。うふふ…今降りていたのね…と、何だか得した気分でした(笑) そうそう。大劇場ではハトを見ていなかったと思うのですが、今回は、チラッとハトを見たところも、しっかりと確認できました(*^^)v

 この後は、本来は、マッダレーナとシェニエの感動大恋愛のシーンなのですが、私はみりおちゃんの苦悩の様子しか目に入らなくなります(笑) 逮捕の時点では嫉妬がほぼ100%、でもその後シェニエの雑誌を読むことで次第に心が傾いていき、マッダレーナが命乞いに来た時には葛藤…。求愛を拒まれるものの、マッダレーナの訴えに心を動かされ、最後は告発を却下したいと申し出る。その刻々と変わっていく表情に、どうしても注目してしまうのです。悲しきファンの性(笑)。本来の”大恋愛もの”を、もっとしっかり楽しんだ方がいいと、「頭では」思っているんですけどね(^_-)

 そして舞台は最初に戻り、パンジュ侯爵の歌で終わりとなります。この時の、望海さんの歌が圧巻で、うるうるしてしまいます。思わず、春野さんの声を思い出したくらい、心に染み入る歌でした(この表現は、私にとって最高の賛辞なんです(笑))。さすがだいもんさん。これからも沢山歌って欲しいです。

【ショー】

 前回、ショーについていろいろ書いたので、今回少しだけ…。私はやっぱり野球シーンが一番好きです!ここは、春風さんから目が離せないわ(笑)。

 あ…でも、最初のソフト帽シーンも、黒燕尾も、デュエットも外せない…。新入りセーラーの場面では、穴のあくほど観察した舵輪も出てくるし(こちらの記事参照⇒赤い革命のとんぼ玉完成)、結局このショーは、どのシーンも大好きです♪

 そうそう。手拍子で参加する曲も多いのですが、私は、曲をちゃんと聴くように心がけないと上手くリズムにのれないので、メロディーをしっかり感じとりながら、一緒に手拍子しています。それが、ダンスをしているメンバーと一緒に体を動かしている気分になれて、すごく嬉しい。

 でもやっぱり…。私は、みりおちゃんの”生命”の歌が一番、目がハートになるかな(*^^*) 

【出待ち・入り待ち】

 たまたまなのですが、蘭乃はなちゃんがファンの方とお話するのを、本当に至近距離で見ることができました。超細い…超可愛い…さすが娘役トップさん…と思って見てました。入りも、私服の下級生さんがたくさん並んでいる様子を見ることができて、これもまたラッキーでしたo(^^)o 

 東京公演はあと2回。最後の前方席は、観劇しながら感想を考えたりせずに、純粋にファンモードで観劇する予定です♪

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コメント


私も観ました!!
楽屋前に並んでおられましたね‼

>K.Tさま

あら!その時にいらしたのね!
私はたまたま、楽屋正面で座っていましたので、良く見えたのです。
お名前が分からなくて、もったいなかったわ…。


はいw居ましたww

私は丁度、並んでおられるところを横切りましたww

>K.Tさま

それじゃきっと、視界には入ってたわね~ 


そうかもしれないですww
丁度、楽屋が空く頃でした‼w

初めまして、私も宝塚ファンでちょうど双眼鏡を探していたのですが、こちらで紹介されていたヒノデの双眼鏡買っちゃいました!
見た瞬間明るいと驚かされて、ほんとに今まで使っていた双眼鏡はなんだったのかと(汗 やっぱりよく使うものは少し高くても良いものを買うべきですね!
もうこれで遠い席からの観劇も楽しめそうです。情報感謝です♪
観劇の感想じゃなくてすみません(^^;

初めまして>モグさま

まぁ~この記事が参考になったとは、嬉しいコメントありがとうございます!
毎回良いお席で見ることができたらよいですけれど、現実としてそうはいきませんものね。
遠い席でも、とっても鮮明で嬉しかったので、記事に書いたのですが、
お役に立ったのなら幸いです
コメント、ありがとうございました♪

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