【花】 宝塚幻想曲
今日は、お芝居の感想に引き続いてショー (タカラヅカ ファンタジア) の感想です。ネタバレ全開で書きますので、もし、まだ観劇前でしたら、こちらの感想の方が良いと思いますので、リンクを張っておきますね。
総論
本当に素晴らしいショーでした。明日海さんがスカイレポートの中で、「バタフライで3キロ泳ぎ続ける」と表現していますけれど、歌もダンスも盛りだくさんの活気のあるショーですね。台湾公演を見据えて「和」のエッセンスが入っているものの、完全な洋物レビューです。音として和太鼓や三味線を使用したり、お衣装に「着物の袖」のようなものがついていたり…という感じでしょうか。
蘭寿さんの野球シーンの第二弾としてバスケがあったり、蘭寿さんのダンスが冴えた「銀狼」そのものに見えるような、柚香さんの「黒影」だったり…。望海さんも異動し、明日海さんへと世代交代していますが、このショーを見ていると、「花の精神は受け継がれている」という雰囲気を感じました。
銀河の花~幻想曲 花! (春)
銀河にファンタジア(明日海さん)が降りたち、みりおさんの歌が響き渡ります。その声量と美しさに引き込まれつつ、あぁ…トップとしてショーの中心にいらっしゃる…と、その貫録を感じて頼もしかった。 若い頃から見守ってきた自分としては、安堵の気分もあったかな。
このプロローグ、太鼓が始まると、皆が渦を巻くように回るのが素敵です。総踊りや燕尾のフォーメーションの変化など、2階からの方がショーの良さが分かると思います。
ただ、みりおさんの客席降りは、一階席が羨ましかった(笑)。全員で作る翼も含め、プロローグとしての「つかみ」が素晴らしいです。 かのちゃん、ショーのかつらの方が断然可愛い。
浪漫 波の花 ~ 摩天楼 夜の華 ~ 籠玉男子 (夏)
瀬戸さんを中心に、水美さん、鳳月さんの3人がコミカルに演じます。きらりちゃんがヒロインで嬉しい♪
その後、ゴールドのスーツに身を包んだ男役の競演! 最後の銀橋で、それぞれが「自分が一番」的にアピールするのですが、芹香さんは早変わりのために出れず、ご本人的には「銀橋行きた~い!」らしいです(笑)
その芹香さん。アーネストインラブのアルジャノンっぽい、おぼっちゃんとして出てきます。寝癖付きで寝坊して…というところが、まさにそのもの(笑) その後、柚香さんチームが出てくるのですが、このヒップホップダンスが、半端なくカッコいいのです!「娘たちがなびかない訳がない…」という雰囲気。その悪チームと芹香チームの「差」が、本当にすばらしい。
この感想をメモして帰ってきたら、Now On Stageの放送が始まっていて、ご本人の感想を聞くことができました。柚香さんは、「このシーンだけは一切負ける気がしない」とのこと(笑) 確かに!
祝祭 百花繚乱 (秋)
ここで、みりお花魁登場!男役の化粧のままなのですが、それでも明日海さんは美しいですね~。羽織っているので膨れて見えるとか、感想は交錯しているようですが、私はやっぱり何を着てても、ニコニコして見てしまいます(*^^)v ただ「花魁」については、常日頃から思っていることがあるので、詳しくは先日日記にまとめました⇒明日海りおさんの花魁姿
そして舞台後方で早変わり。実は、2階2列目のとても見やすいお席だったので、花魁の衣装を脱ぐところが全部見えたのですけれど、やっと重たい衣装を脱げた!とばかりに肩をぽきぽき動かし、髪をなでつけ、次のシーンの準備をするみりおさんを見ることができました(*^^)v。そして弾けるように次のシーンへ飛び出していくと、声量もしぐさも思いっきり楽しそうで、弾け感満載…。男役が本当にお好きなんですね♪
ここの音楽は新世界と太鼓!リズムで心が高揚します。つい、和太鼓のリズムで手拍子してしまう私…。銀橋渡りが続きますが、舞台上でも華やかにダンスが続いていて、素敵なシーンですね。美穂さんの歌の素晴らしさが際立っています。
黒影 花に嵐 (冬)
柚香さんの黒影は、まるで蘭寿さんの銀狼そのものでカッコいい。歌は課題があるものの、その後の美穂さんの歌でしめています。
永遠 風に舞う花
私は、このシーンが一番好き。千手観音のような和テイストなダンスもあるのに、モダンな雰囲気。 黄・オレン。ジ・水色の衣装で、みりおさんの歌も美しさも素晴らしく、新生花組全体の勢いを感じられる場面です。
もう、曲も歌もダンスも素晴らしくて、クライマックスは何故か明日へのエナジーを思い出していたのですが、もう、みりおさんがトップとしてこの中心にいるのに感動してしまって、泣けてしょうがありませんでした。
無限 春の花 ~ さくら幻想曲 (再び春)
キキさんのソロの銀橋があり、その後 ロケット。そして、大階段板付きで、「男」らしく腰を下ろしたみりおさんの周りに、女役さんたちが沢山!そしてその曲がさくら!
もうね。とんぼ玉キター!と思いましたよ(笑) サクラの花びらを研究したこの一か月。頭には桜のとんぼ玉のかんざしをして、小さいものを根付けにして、薄紫の着物で観劇しておりましたので、予想が当たった~と思って嬉しかったなぁ。台湾に持っていくから日本的なものがあるだろうし、季節的に桜はあるのではないかな…と思っていたのです。思わずガッツポーズ(笑)
曲は三味線を使っているので、アジアンウィンズを思い出しました。 黒燕尾のダンスが斬新で、次々とフォーメーションが変わっていきます。こんなに長い燕尾は初めてじゃないかしら…? 凄くかっこよいです♪
愛の花
初コンビのデュエットダンスは「 花は咲く」。その前の長いハードな燕尾のダンスの後、明日海さんは引き続きデュエットダンスに入るので、この状態でリフトするの…!?と心配してしまいました。でもデュエットダンス自体はスローな感じだったかな。 最後までお怪我のないように祈るばかりです。
宝塚の花
そしてパレードのお衣装は、白から紫へのグラデーション。スミレ色、なのですね。薄紫の着物が大当たり。何か嬉しかったな(笑)
まとめ
私はとにかく和太鼓がツボで、3回目の観劇の時は、思わず手拍子が和太鼓のリズムになってしまったほど…。劇場にいると、その低音のリズムを体で感じることが出来、本当に気分が高揚します。10日経った今でも、「ラ~ラ~ファンタ~ジア~♪」と歌うりおさんの声と、勇壮な和太鼓のリズムが、頭をぐるぐるしているほどです。
みりおさんの美しさと甘い美声に酔い、芹香さんの成長に感嘆し、柚香さんの超絶に格好良いヒップホップダンス?と妖しい切れ長の目が眼福で、美穂さんの変幻自在な歌唱力に聞き惚れ、花組の総踊りのパワーに圧倒され…。本当に最後まで飽きさせないショーでした!
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