19日は、東京から遠征して2公演観てまいりました。宝塚初観劇の旦那と、9月の初めに遠征しておりますので、今回が2回目、3回目の観劇になります。その初見の感想はこちらの記事に書いていますが、初観劇の人たちはこんな雰囲気だったよ、という程度の日記になっております。
そのため、公演について記事にするのは今回が初めて…。大劇場公演も、残り1週間となりましたので、ネタバレを気にせず感想を書こうと思います。内容を知りたくない方はここで終わりにしてね。
公演総評
このガイズ&ドールズは、ニューヨークでの初演が65年前、宝塚での初演が30年前という、ミュージカルの古典になります。トップお披露目となる北翔海莉さんは、13年前の再演時に研4で出演されていて、新人公演ではネイサン役。そしてこの公演が満を持して主演!そのため一回目は、トップお披露目おめでとう!の気持ちで観劇してまいりました。
また、95期の風ちゃんが娘役トップで、普段男役の琴ちゃんが2番手娘役!これも楽しみでしたので、まず1回目は主演3人に注目して観劇してまいりました。そして今回は、紅さん、七海さんなど、そのほかの方の演技に注目したのと、真彩希帆ちゃん探しの旅…だったかな…と思います。
このガイズ&ドールズは、平日でも立ち見が出ている公演ですが、実は初見の時は、そこまで面白いかな…と思ったのです。ブロードウェイミュージカルということもあって、普段の宝塚オリジナル公演とは、多少雰囲気が違ったことも関係したかな…。
その上、温泉ホテルの観劇ツアーでしたので、周りは壮年~老夫婦に近い、宝塚は初めての男女の団体。そのため、自分も初見の人と同じような気持ちで観劇したのか、”男役クサい、キメキメのお芝居”に、多少違和感を感じたように思います。
ただ、この雰囲気に慣れてきたら、どんどん楽しくなってね。2幕になった時は、その初見の人たちも、”何をしても可笑しい”状態になっていました。1幕が終わった時は、何となくしら~とした雰囲気のあった人たちの方から、2幕では笑いがいっぱい聞こえてきて、何となく私もホッとして、その後はゆっくり楽しめたように思います。
そして、先週土曜の2公演は通常モードで楽しんだのですが、2階席の時はあまり盛り上がっているように感じられなかったんですよね…。あら…と思っていたら、15時公演の1階席では、常に笑いが出ている状態。客層によるのかもしれませんね。東京の方たちに、この楽しさが伝わりますように♪
それでは…。東京で待っている方もいると思いますので、今回はストーリーを追うのではなく、それぞれのキャラクターについて書いてゆきたいと思います。このミュージカル、主役二人以外は、どのキャラクターもコメディを意識して役作りしていますね。それぞれのギャンブラーたちが、どこか憎めない個性的な性格で、2回、3回目の観劇がとても面白いです(*^_^*)
スカイ(北翔さん)
開演アナウンスと、最後の羽で、そうだった…お披露目だった…と思うほど、中心にいるのが当たり前のような落ち着きを感じました。「2枚目正統派トップ」を、全力で演じている感じ(笑)。抜群の安定感。 圧倒的な歌唱力。伸びやかで緩急自在な歌声。そんな言葉が、頭に浮かびました。
それを実感するのが、最後の大階段かな…。男役群舞の中心で踊るトップさんが、自ら歌い、中心で踊り、最後も歌で締める。このような構成、観たことないですよね。
その上、計算しつくされた指使いが憎い(笑) ソフト帽をかぶった後のつ~っとなぞるところなどね。ドアを開けて出た後のシルエットもそうですが、一つ一つの動きに細かい神経を使っているな…と思いました。
全体を通して、スカイとサラのお芝居が良くて、どんどん引き込まれたように思います。特にハバナ。風ちゃんが酔っぱらっているところ、スカイとしてではなく、みっちゃんとして優しく見守って笑っているように見えてしょうがなかった。特に、ハバナの踊り子のマネして、腰をフリフリしているところ!今日もふうちゃん弾けてるなぁ~&可愛いなぁ~みたいな…ね。とても素敵なコンビの誕生を感じたお芝居でした♪
(そうそう…何故か観劇中に、みっちゃんの浅漬けの話を思い出しました。相当昔の樹里さんの番組だと思うのでちょっと調べたら、10年も前でした!この番組を観て、ホンワカした性格なのに、チャレンジ精神旺盛だなぁ…と思ったんですよね(^_-)-☆)
サラ (風ちゃん)
私は、琴&風の「輝く未来」(ラプンツェル)が本当に好きなんです。風ちゃんの透明感のある可愛い声も、琴ちゃんの男役を意識した歌声も、世界観も完璧な音程も。だから、風ちゃんには、もっと出来る…という願いがあるかな…。総じて、本当に可愛らしく、お芝居も歌もそつなくこなしているけれど、もっともっと伸びしろがあるように感じました。それが見えるのが、酔っ払いシーン。のびのび演じていて、最高です♪ まだまだ新生星組は始まったばかり。デュエットダンスも、とっても素敵ですし、これからの風ちゃんに期待しています。
ネイサン (紅さん)
一言で言うと、”くさいお芝居”が、ハマっている。でしょうか。歌も相当進化していますね。私がハマりまくったメイちゃんの執事は、そのお芝居が夜中いっぱい頭から離れなかったくらい衝撃的なものでしたが、やはり歌という面では、相当ハンデがあったと思います。
それが今回、「元締めだけれど、ちょっと安っぽいチンピラ兄貴」を上手く表現していて、しどろもどろになったりズッコケてみたり、芸達者な部分が生かされている上に、歌唱的にも、アデレイドとの難しいデュエットがキマッテいて、すごいな…と思いました。関西系の旦那が、この紅さんんの「間」のセンスに感嘆しておりました(^_-)
アデレイド (礼真琴さん)
今月初めは、男役感がまだ残っている部分があったけれど、今回すっかり高めの娘役の声が板についていると思いました。女は風邪をこじらすの歌も、紅さんとのデュエットも、本当に難しい歌をこなしていますよね。娘役の声域も、男役の声域も歌えるなんて、本当に力量が測り知れない…。それだけでなく、本当に可愛らしいです♪ウエディングドレス姿が目に焼き付いております(*^_^*)
柚希さんを慕って宝塚を受験した礼さんが、新生星組でどんな娘役を演じるのかしら…と思っていたけれど、このネイサンとのコンビ、舞台上でも、稽古場でも、ファンの皆からも祝福されていますよね。何度キャトルに行っても、この最後のウエディングドレスと燕尾の写真だけ、売り切れているんですもの…。帰り際、諦めきれずに18時過ぎにもう一度寄ったら、何と写真を補充しているところで、やった~と思って買ってまいりました。頭の中は、”山盛りいっぱい愛してる♪”という歌がぐるぐるです(笑)
この配役が発表になった時は、また女役…という気持ちも多少感じたと聞きますが、この本公演の「男役が演じる娘役」は、どんなに可愛らしくても新公時代が華ですよね。これから、まだまだ先のある礼さんだからこそ、この娘役を楽しんでほしいな…と思いました。今後また、男くさ~~~~い役で楽しませてもらえたらな…と思っています。頑張れ琴ちゃん!
ナイスリーナイスリージョンソン (美城さん)
さすがの芸達者…と感嘆でした。転んだあとの、自分の首根っこをつかんで引き上げるところ、きっと大変だと思うのですが、何気なくこなしていらっしゃる。 この方とみっちゃんが歌うと、本当に舞台がシマりますね!
ベニー (七海さん)
七海さん、どこにいても目を引きました。ネイサンとハリー(壱城さん)、ジョーイ(十碧さん) が、クサくお芝居している中で、とても自然体で自由な部下っぷりに見えました。きっと、紅さんとの共演が上手く作用しているのだろうな…と思って、今更ながら、キャッチミーを観に行けば良かったなぁ…と思いました。次回は、もっと出番のある役で観たいですね
そうそう!土曜日は、ネイサンが地下道から出てくる時、帽子を忘れて舞台に上がっちゃったんです。あぁ帽子忘れたよ~と言いながら出てきたので、会場笑いだったのですが、そのあとかいちゃんが持ってきて、自然に渡していて、わぁ~ナイス~と思いました。その後の銀橋では、アデレイドが帽子をげんこつで叩くシーンがあるから、助かりましたよね(^_-)
真彩希帆さん
土曜日は、この希帆ちゃん探しがメインだったかもしれません。分からない方もいらっしゃると思いますが、ロケットのセンターの娘役さんです。明日海さんのディナーショーで、研2ながら圧倒的な歌唱力に感嘆して、それ以来応援しているのですが、だんなと見た初回は、トップお披露目ばかりに目が行って、すっかり見逃してしまっていて…。
それで今回は、2階サブセンの前方席で、後ろまで良く見えたこともあり、オペラでずっと探していました。ホットドールズのシーンでは、ファンの礼さんが出ているのにも関わらず、周りの踊り子さんを探していている状態(^^;上手側の中央後ろあたりで踊っていますね!最初のニューヨークの街では、綺咲さんとほぼ似たようなワンピースだと分かってから、とても見やすくなりました。
次回のバウは、琴&希帆ちゃんが主演。明日海さん・北翔さんは既にトップなので、次世代の注目株として、琴ちゃんも希帆ちゃんも、研2から応援しています。ところが、若手の娘役さんと男役さんを注目していたつもりが、何と希帆ちゃんが星に異動して、琴ちゃんのアデレイドを、希帆ちゃんが新人公演で務めている…。その上、次は恋人役で2人が主演…。時が流れるのは早いですね。
そのほかにも、ハバナの踊り子を演じた音羽みのりさんが目を引きましたし、同じハバナの歌手、夏樹れいさんも素敵でした。本当に、個性的な役が多いので、一回では把握しきれませんね。
何となくね…。この、歌が持ち味のトップさんになったことで、星組は一世代前の、安蘭さんの組に戻ったような気がしました。とうこさんのような体育会系とは違うと思うけれど、芸達者なところとか、歌を聴かせる演目が回ってくるだろうな…とかね。スカーレットピンパーネルで、みっちゃんの変身が見たいな(^_-)-☆
それにしても、山盛り大好き~♪ というフレーズが頭から離れないわ(笑) 東京でも、複数回観る予定なので、楽しみにしています!
おまけ。だんなが最中を気に入ったので、この写真の寶もなかを買いに行ったら、「今日は、礼さんのお茶会?」と聞かれました(@_@) この豹柄帯で、気づいたみたいでした。帯の締め方とか、半襟とか、いろいろお話できて楽しかったです♪
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