【花】仮面のロマネスク・EXCITER2017
今日は、花組全国ツアーの横浜公演に行ってまいりました。今回は予習もせず、全くメモも取らず、観劇を楽しんできましたので、講評はできませんが、行ったことだけ記録しておこうと思います。
仮面のロマネスクの初演は、私がまだ歌劇を観始める前の公演。そして、2012年の再演時は、私が宙を観劇しなかった時代の公演なので、わざわざ中日に行くはずもなく…。そして去年の再々演は、ちょうど東京に花組が来た日に、私が大劇場へ行っていたので、観ることができず…。
ご縁がないので、スカイステージで録画はしたのですが、私は基本的に、一時間半集中してテレビの前にいることはないので、再生を始めても「ながら見」になってしまって、途中で筋が分からなくなってしまう。何度か再生を試みたのですが、いずれも最後まで行き着かず…。
もうここまできたら、結末を知らずに見てこよう!と思って、Now Onだけ、ざっと予習して今日の日を迎えました。
結果は、予想以上!面白かったです。状況が状況だったので、期待はしていなかったのですが、歌劇ファンを納得させる、うまく収めた結末でしたね。今、原作との違いを読みながら、結末をかなり変更したことを知りました。
また、花娘さんたちのお芝居が上手くて、心の動きも、場面が飛んだ間に何があったかも明確に伝わってきて、良かったです。柚香れいちゃんも期待以上。みりおさんは安定の上手さ。でも、さらに痩せたのは、ちょっともったいないかな…。
EXCITERもまた、「観たとは思うけれど記憶にない」状態。調べたところ、再演の、サブリナの時に見ていました。でも、春野さん退団後、花組観劇に興味が持てなくなっていた時期だったこともあり、ブログにも「観た」とだけしか書いていなくて、それで記憶に残っていなかったようです。(月のスカピンと、星のロミジュリに、心を持って行かれていた時期のようでした(^^;)
でも、観ているうちに、蘭はなちゃんの姿がフラッシュバックしてきて、そうそう!そうだった、と思い出してきました。今回のショーで、見ごたえがあったと思ったのが、仙名さんがセンターで踊る場面です。最近、少しずつダンスの良しあしが見えるようになってきたので、彼女の手の先まで神経の行き届いたダンスが素晴らしいなぁと思いました。歌える方と思っていましたが、ダンスの方が良いかも。
一番楽しかったのは、RIOBOYかな…。源氏とか復讐とか、そういった役よりは、この楽しそうな笑顔がやっぱりいいな。もともと、はじけた可愛い女役のジャッキーが好きでファンになったこともあり、楽しそうに演じている姿が好きなのかもしれません。
そして途中から心を奪われたのが、実は音響。
隣で操作している音響さんが面白くて、まえを見つつ、目玉は横をガン見していました(笑) 私はずっと、全国ツアーは「録音を流して、ジェンヌさんが合わせている」のだと思っていましたが、そうではない部分も多いのですね!生演奏で行われているのと同じように、指揮者の合図で演奏が入るタイミングで、音響さんが自分でタイミングとって頭出しをしていたのです。レコーディングがどれほどの細かさで分割されているのかはわかりませんが、明らかに、出演者の呼吸やセリフに合わせて、効果音やバックミュージックを流しているのが分かりました。
最初、自分の横の機材が、照明用なのか音響用なのかわからなかったので、照明の変わるタイミングや、音楽の切り替わりと、舞台の進行を、それぞれ見ていたのですが、そうするとスタッフの動きが見えてきて、舞台ってこうして作られているのか…と新鮮な感動でした。
自分は演劇とは無縁の生涯を送ってきましたので、各スタッフさんの役割は、スカイステージの番組で見て知っている程度の知識しかありませんが、舞台機構や照明の変化、音楽との連携、舞台上にいないジェンヌさんたちの動きなど、「見えていない部分」を想像するのも楽しいですね。昔は単に、きらびやかな世界に心酔し、トップさんの技量に心奪われるだけでしたが、最近は少しずついろいろ見えてきたような気がします。今日は、総合芸術としての舞台を楽しんだような気がしました。
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