【星】スカーレットピンパーネル 大劇場千秋楽とアドリブ報告
星組のスカピン公演。先週金曜日から千秋楽まで、4日間5公演を観劇してまいりました。初日明けてすぐの遠征から約一ヶ月。進化していた公演の感想を書きたいと思います。3月半ばの遠征記録はこちらです。
千秋楽の日。思い残すことがないように、自分の心に素直に観よう…と思ってメモしていたら、ほぼ礼真琴さんのパフォーマンスについてしかメモしていなくてね…(笑) もうこれは長文になりそうですので(^^;、別記事で書こうと思います。 (追記 4/23: 礼真琴さんについては、以下の記事でまとめました。)
今日は、全体的な変化と、「千秋楽目の前にして、とうとう笑わされたショーヴラン」のアドリブなどを書いていきたいと思いますが、やはり琴ちゃんへの評価に比較すると、少し厳しめになるかな…。でも、それでも私は4日間、毎日この星組公演を観劇して幸せな時間を過ごしましたし、まだまだ観足りない、これから毎日でも観たい、と思っています。そんな私の、偽りない感想です。
パーシー
琴ちゃんの安定感だけが際立っていた前回の遠征と比較して、今回は紅さんの安定感がぐんと増したように思いました。前は、歌のリズムを少し外しながら感情を乗せようとしているのが、妙にちぐはぐに感じられ、「丁寧に歌おう」としているのは分かっても、心地よく聞いていられるような状態には程遠かったのです…。星組に通いたいのに、この歌を毎回聞くのか…と思ってしまったくらいにね…。見る側の方も、前トップさんのレベルが印象に残っていて、知らず知らずのうちに差を感じてしまっていたのかもしれません。
でも今回は、トップという立場にも、演目にも慣れてきたのか、のびのびと歌う姿に余裕が感じられました。もちろんまだまだ、声の出し方は工夫の余地があると思いますが、音程の安定感が増したことで、観ている側も安心してお芝居に没頭できるようになった気がします。紅さんの伸びが著しかったので、逆に愛里ちゃんもっと頑張って!と思うことが多くなったかな…。
アドリブやお笑いのセンスは、さらに磨きがかかり、私がいつも気になっていた「吸い込む息の音」も目立たず、本当にさすが…と感嘆していました。貸し切り公演は、観劇が一回限りの方が多いこともあり、どっと笑うタイミングが、「基本部分」なんです(笑) リピーターが多いと、いつもと違う時にどよめきが起こるのですが、この「基本部分の笑い」は紅さんの手腕によるものが大きく、どの場面でも確実に笑いをとっていましたね。滑っても、それさえも笑いに変える力があり、素晴らしかったです(^_-)-☆
マルグリッド
愛里ちゃんは、お芝居の安定感が増していて、可愛いだけでない、芯の強いマルグリッドを上手く演じているなぁ…と感嘆しました。誰がスカーレットピンパーネルか?という歌の難しい音階も、すごく良かったので、静かな歌など、これからに期待したいと思います♪
ロベスピエール
私は、七海さんファンです。スカイステージの放送は、ほぼ全て録画で見ている私が、ブリドリの放送だけは初回からテレビの前で待っていたくらい、七海さんの番組プロデュース力と男役らしい演技が好きです。大劇場に並べられた写真の中では、七海さんのスチールが際立って一番カッコいいと思っています。
それでも、何で大劇場の舞台上では、あまり印象に残らないのか…。どの公演でも、毎回注目するのですが、なぜか感想が書き辛い。私は、演劇に関して素人なので、どうして自分がそう感じるのか、理由は説明できないのですが…。映像向き、ということなのでしょうか。
ピンパーネル軍団
今回、もしかして「オジー」だから「王子」様だったの!?と思って、少々頭が混乱しました(笑) でも結局調べたら、「王子様」セリフを言っているのは別の人でしたね。ベンかな?
洗濯女への変身シーンは、いつもワクワクしながら、着替えをオペラで凝視しています(^_-) 昔私は、試験官たちの前で、着物を10分で着せる試験をしたことがあるのですが、その時、受験者12人が、順番に説明を言わなければならなかったんですけれど、そのセリフを言う順番によって、難易度が全く違ったんですよね。そんな経験から、この洗濯女の着替えも、途中にセリフの入る人が大変なのだろうな…と思っていました。それでついつい”せおっち”に注目してしまってね(笑) セリフ前に着替えだけ終え、セリフを言い終わってから、最後かつらと帽子を被るんですよ。
そんな一人ひとりの動きにも注目しつつ、天寿さんは女子力高いなぁ~とか、皆女性なのに「女装感」を上手く表現しているなぁとか、いろいろと楽しませてもらっています。
その中で今回、アルマンの「君こそ我が家」の歌に、色気を感じました。瀬央さん、鈴蘭の黒い役とは今回真逆ですが、いい味だしていますね♪
エトワール
「これぞエトワール」、というパフォーマンスで、ショーのラストを締めていらっしゃる、小桜さんのお茶飲み会に行ってきました。
一幕のダンサー、貴族のお姫様役、2幕の熱い民衆と、ショーを含めると8回も着替えて大活躍していますが、エトワールはオーディションだったのだそうです。
小池先生が、ちょっと歌ってみてと言った時のセリフをマネしてくれたのですが、本当に先生のお姿を想像できるような完成度でしたし、それ以外のお話も本当に止まらない感じで、とっても楽しく参加してきました。
娘役としての資質を持っているだけでなく、熱い少年役もでき、素では天然さんで、今後に期待したいな…と思います。
スカピン アドリブ集
言葉尻は覚えてません。雰囲気だけお伝えします!
3月18日:「赤いマントたなびかせたアンパンマンはどう?」「結構です」「じゃあバイキンマンだな!アンパ~~~~ンチ!」
3月19日:「青い☆がちりばめられたハッピはどう?」「…結構です」「ギロチンにかけられるよ!?」「、、、、結構です」「星組総見、ありがとう~~~!」
4月14日:「グレーの着ぐるみ着て、緑の葉っぱ持って、トトロはどう?これやってもらいたいんだけど」と、ショーヴランに手を形作らせる。「ヴォーーって言ってもらえますか?」「。。。。。。。。。うぉおおお」客席から盛大な拍手!「もう一度よろしく」「………ぅお~」「猫バス来た!」と走り去るパーシー。その差し出した手を、どう処理していいか分からず、立ち尽くすショーヴラン(笑)
4月15日11時:「オレンジに帯しめて…。」ドラゴンボールZの、光の玉を持った感じにショーヴランをさせたいパーシー。手を丸くするように要求し、自ら撃たれたマネをしてはけていってました(笑)
4月15日15時:e+貸し切りは、ポーズが大笑い。考える人!で笑いが出たが、「逆考える人!」で足と向きを変え、大爆笑。このポーズしんどい、で更に笑いが出ていました。衣装のアドリブは、「e+でチケット買って一緒に観にこう!」「結構です」「人生の半分は、損しているぜ」
4月16日:桃太郎の回は、大劇場前楽だったのですが、この日、ついに琴ちゃんが笑ってしまうというハプニングが起きました!
「着物着て、きびダンゴ持って、犬・キジ・猿を連れて…さぁ誰でしょう!?」
「……桃太郎」(客席拍手喝采!)
「僕が猿で、マルグリッドが犬で、君はキジだ!鬼退治に行くぞう~!も~もたろさん、桃太郎さん♪」
ここでマルグリッドが耐えきれない顔をしてしまう。
その様子を見たショーヴランが、琴ちゃんに戻ってしまう!
すかさずパーシーが「あ!笑っているね(ニヤリ)」とツッコみをかける。
もうね…。参った、という感じで、左手を顔に当てつつ、下を向く様が、もう色気があってね…。オペラをのぞきながら、「何なんだこれは…♡♡」と胸キュン状態(笑) ここまでは、まだ男役としての意識を保っていたのですが、もう最後は後ろを向いてしまってました。そして、笑いをどうにかおさめて、前を向いたのだけれど、結局もう一度にやけてしまって、その姿にも萌えたわぁ(笑)
もうさゆみさんは、鬼退治に行く前に、すでに鬼の首を取ったような、ヤッタゼ!という表情でした。
琴ちゃんご本人にとっては、痛恨のミスなのでしょうが、ネット上の雰囲気を見てると、琴ちゃんも笑っちゃうんだ~みたいな好意的な感じで、ホッとしました(*^^)v
4月17日千秋楽:ピーターパンネタ。ショーブランがティンカーベルで、マルグリッドがウェンディ。ティンカーベルという意表を突いた配役で、笑いを誘ったものの、「絶対ショーヴランを保つぞ!」という気合の見えた琴ちゃんは応じず、しっかりと「結構です」(^^)
千秋楽のご挨拶は、既にスカイステージで流れましたので、割愛させていただきます。
以上、大劇場のアドリブ報告でした♪
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