【月】『All for One』ダルタニアンと太陽王
昨日から、星組の初日が始まっているというのに、その前々作公演のマイ初日でした。東京宝塚劇場は花組初日以来で、もう2か月以上ご無沙汰していたため、周辺の景色が全く違っていて、ここはどこ!?状態でございました…。
隣にビル(モダンな商業施設?)ができていて、車道は素敵な遊歩道になり、向いのシャンテの外装まで変わり、スタバに行こうとしたらその建物が取り壊されていてなくなっている!(^^;
とまぁ、浦島太郎状態で劇場内に入ったら、そこは見慣れた風景でホッといたしました。
そして開演!もう来週が大千秋楽ですので、いまさら公演評は書きませんが、もう大ヒットと思いましたよ。小池先生は、海外ミュージカルの潤色演出では、日本の演出家の中で抜きんでていると思いますが、昔のオリジナルは残念に思うものもありましたよね…。でも最近は、オリジナルもツボのものが多くて、本当にすごい先生なんだな…と実感しております。
何がすごいかって、それぞれの役の個性が、あの短い間でしっかり観客へ伝わっていることです。演出家がジェンヌさんそれぞれの個性を使い分け、その演出家の期待にジェンヌさんたちが応え、その個性がそれぞれの役割を果たしているからこそ、あの笑いが生まれるのであり、面白かった~!かっこよかった~!良かったね~!と、観劇後の爽快感が生まれるんですよね。
宝塚はミュージカルではありますが、「歌」を期待すると残念に思う時もあります。でも今回は、それを上回る感動を覚えました。やっぱりタカラヅカ最高♡って、素直に思える演目でした。
1人1人に一言づつ。
- まずは一押しのこの方。るろうに剣心の時を彷彿とさせるイケメン剣士なのに、お笑い担当な月城さん。最高でした♡
- 個人的には、宇月さんの抜擢が嬉しい。歌を支えているのはこの方ですね。
- 沙央 くらまさん、さすがの演技だったのに退団だなんて…残念。お芝居の役柄があんな感じなので、ショーでたまきちさんとデュエットして、良かった~と思いました。
- みやるりさん、女ったらしが似合う(笑) フィナーレ歌手おめでとう、と思いました。
- ちゃぴさん、この方がいなかったら、この筋にはならなかったのでしょうね。初めての娘役主演の頃の、頼りない、ぎこちない演技を間近で観ていたので、宝塚を背負う役者になったのね…と感慨深いものがありました。最後うるっとしました。
- たまきちさん、トップ就任おめでとうございます!ルイ14世を演じる必要に迫られた女の子も、ダルタニアンを演じたたまきちさんも同じ女性なのに、その差がきちっと出ていて、誰が見てもダルタニアンはたくましい男性でしたね(笑) 若いのに貫禄十分でございました(笑)
最後に…。
- 壁ドンがあるのはグラフの写真などで知ってましたが、あそこまで壁ドンを引きずったセリフが続くとは思っていませんでした!そうか…月城さんのお笑い担当とは、これだったのか…と思いましたよ。
- あと何だか今日は男性が多かったなぁ…と思いましたが、隣に座っていた男性も、目の前の通路で語っていた男性も、そろって絶賛しているのがすごかったです。
- 貴族の子女が男の子に扮して騒動が起こる…というのは、シェイクスピアではよくあるお話ですし、そのあたりのエッセンスが上手く笑いを誘っていて、楽しく観劇できました♪
- 今手元に、その時代のレシピとその背景を書いた本があります。ルイ14世は、フルコースの食後に、鶏2羽・鳩9羽・仔牛肉4キロ・シャコ・雉を食べたとか、そんな話を読んでいたので、あの子が大食漢になるのか~~~なんて思ってました(笑) (マリーアントワネットはジャガイモを庶民に普及させるために、髪飾りにジャガイモの花を取り入れていたとか。面白い本でした)
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