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2020年11月

2020年11月29日 (日)

【星組】エル・アルコン鷹2020 千秋楽

千秋楽も無事劇場内で観劇が叶いました…。Rayは、感動のお披露目、緊張感MAXだった大劇場千秋楽とその後の休演期間を経て、約一年かけて今完全に幕を下ろせたわけで、今は無事終って良かったという気持ちで一杯です。

私はこの遠征で、仕事を離れて、素晴らしい感動と幸せな気持ちを胸に帰宅することができましたが、この公演に携わってきた皆様は、私の想像以上の節制をして千秋楽まで勤め上げたはず…。そのことに感謝しつつ、最後の数公演を観劇してまいりました。

公演評はこちらです。

エル・アルコン 初日感想

今回は前方の席に座れたこともあり、もう公演評など気にせず、ただただ「琴ちゃん素敵♥ 星組の皆さんありがとう♪」という気持ちで、目を♥にして観ているだけでした…。その中で、初日に分かっていなかった点をいくつか書いてみたいと思います。

* 琴ティリアンの登場は下手から。大道具の後ろで普通に歩いているだけなのに、ついたてが移動しきると、あのカッコイイ登場ポーズになっている!ただただ目がハートになる瞬間♡

* 砲弾の低音が自分の体に直接響き、座席まで揺れる感じなので、まるで遊園地のアトラクションに乗ったみたい。 一緒に砲撃に参加している気分になり、最高!

* ギルダが殺された後のティリアンの逆上の様子が、さらに激しくなっている…。女海賊の話が出るだけで思わずニヤリとしてしまう表情もですが、こんなに好きだったんだーということが伝わる再演版でした。

* 初日にこの「原作とは方向性が違い、ラブロマンスの要素がある」という感想を書きましたが、初演はかなり原作に近いので、今回の演出を青池先生はどう思われるのだろう…と少し心配していました。ただ後からこちらの先生の日記を知り、ティリアンとギルダがもう少し寄り添う演出でも良かったのではという印象を持たれたということを知りました。「だから今回はさらにLoveな部分が見えるようになったのかも…」という意見を読み、なるほど~~~と思っています。

* 前楽は紅さんがご観劇。Rayでの掛け声が、皆さん気合入りすぎじゃない(笑)と思うくらい、大盛り上がりでした♪ さゆみさんも手を差し出すように拍手されていて、その心の通う様子に、こちらも和みました。

* 愛さんのスピリチュアルと、綺城さんのデュエット曲が、眩耀の時よりさらに進化している!声の伸びが素晴らしくて、うっとり聞かせてもらいました。

* 初日はただただ驚嘆したデュエットダンス。あ?ディズニー?と思わせる前奏です。高度なダンスを軽快にこなすトップコンビと、ポップな編曲を歌いこなすカゲコーラス(遥斗さん、音咲さん)が素晴らしく、一足早くXmasプレゼントをもらった気分でした。

* 千秋楽ならではのアドリブ。ご主人様でちゅよーの場面が、「べろべろバー」ではなく、「わしの心もピンクに染ま~る♪」と言ったので大笑い!2人で♡を作ってました。

* 琴ちゃんのご挨拶で、千秋楽ならではの掛け声を作りました!という発表が(笑) 声は出せなかったけれど、こぶしを何度も上げて皆で盛り上がりました!

* 全国ツアー恒例のご当地ジェンヌ紹介は予想範囲内だったけれど、京都と兵庫まで加えて、さらに笑いまで取って…。琴ちゃん、あっという間にトップの貫禄あるご挨拶になったなぁ…と思います。でも同時に「心」の伝わってくる挨拶で、本当にファンで良かった…という気持ちになりました♥

2回目の遠征は、たった4日間見なかっただけなのに、なぜか懐かしい気持ちでいっぱいになりました。そして幸せな気持ちで終わることができた千秋楽…。出演者とスタッフに敬意と感謝の気持ちを込めて、千秋楽おめでとうございました、という言葉を送りたいと思います。次のロミオとジュリエットも、心から楽しみにしています!

El_halcon_2020nov28

琴ちゃんおすすめの飴が、大劇場内で売っていると聞いて購入。売り場の方に断って写真を撮らせていただきました。今日は初めて、この飴とともに観劇したので、記念に貼っておきます♪

 

2020年11月24日 (火)

【星組】エル・アルコン鷹 初日感想

この春の緊急事態宣言で、いったんは中止となってしまった、全国ツアー公演エル・アルコン鷹。今回、「梅田で8日間のみ」という限定的な公演とはなりましたが、20日にとうとう幕を上げることができました。

ちょうど関西での感染者が急増し始めた頃で、前夜に中止が決まることもあり得たため、行く前は眠れないほど緊張しました…。でも、無事初日から連続4公演を観て帰宅することができましたので、ここでまとめておきたいと思います。


初日の感想

終演後に観客が脱力して放心状態になるほど、気合いの入った濃い芝居とショーでした。終演後も館内では人と話せないので、外に出てから「何だかすごいもの観た…という感じね。とりあえず帰って気持ちまとめるわ。」と言ってホテルに戻ったくらいです。

まず声を大にして言いたいのは、これは全国の方に生で見て頂きたかった!ということ…。 壮大で高揚感溢れるプロローグや、琴さんの歌い上げる七つの海七つの空。そして最後の驚異のデュエット(ダンスとカゲデュエット) は、ほんと最高です!これは劇場で観てほしかった…。

これらの曲は、そらで歌えるほど聞き込んだ曲なので、あらためて琴さんの歌唱力に驚嘆し、尊敬の気持ちを感じました。私のプレイリストの中に、一つだけ安蘭さんの曲を入れているのですが、それが七つの海七つの空なんです。琴ちゃんの声で生歌を聴けて、本当に涙が出るほど感動し幸せな気持ちになりました。

そして予想を超えてきたのがギルダです!細く可愛いのに迫力満点。歌も安定して素晴らしかった!

そしてラストの印象がガラッと変わったように思います。 天華エドウィンが加わったこともあって”愛する人を殺された者同士の戦い”になり、凄みが増してましたね…。今回、ティリアンがギルダを失ったことで逆上する様子が鮮明に描かれていて、最後の最後に冷たい仮面を捨てて「人」になったように感じたのです。 原作も初演も共感できなかった彼ですが、今回の公演でやっと何かつかめた気がしました。

私のオススメシーン

* ギルダにウィと言わせる、剣先を返すところと、その後の18禁シーン(;^_^A

* なこちゃんの大人の女も素敵

* 天飛くんの愛人芝居と、やられ上手なところ。

* ショーのプロローグ後の新しい琴さんの歌。聞いている全ての人が「私に語りかけてもらっている…」という気持ちになれる(笑)

* ギリシャのスローな歌と弾ける笑顔。1幕で悪役だったとは思えない、可愛い素に近い笑顔。

* 再び観られた黒燕尾♥

* 驚愕のデュエットダンスとカゲデュエット

でもこれらの感想は、漫画をほぼリアルタイムで読み、初演も観ている私の感想です。 おそらく、初見だと登場人物が多く、各エピソードが凝縮されているので、難解だろうな…と思います。 複数回観られないなら、相関図などで予習した方が、より楽しめると思います♪

原作を読み直して

今回の遠征は、感染予防のため友人と会食はしないでホテルに戻っていたので、駅で買った半額弁当を食べながら原作を読み直していました。そして読んでいくうちに、30年経ってやっと共感できた理由が見えた気がしました。

学生時代に読んだ原作のティリアンは、複雑な生い立ちはあっても、心を開いたのはニコラスのみ。女は利用するだけの存在でしかありませんでした。 当時は私も若かったので、抱かれて落ちる女性たちも不甲斐なく思え、結果として一回読んだだけで終わってしまった作品だったのです。

でも宝塚版でギルダとの幼少期のエピソードが追加され、少しティリアンの心に寄り添えるようになり、今回の再演で、ティリアンの心がギルダに動いたことが明瞭に描かれ、観客の共感を得られたように思います。

帰宅後に、Now Onを見てあらためて感じたのですが、琴さんの基本は初演版であり、原作ではないのですよね。 だからこそ、ギルダが心の支えだったことを主軸に、その後の役作りができたのではないか、ヅカファンが共感しやすいラブロマンスの要素を自然に取り入れられたのではないかな…?と思いました。

最後に

私がこのエルアルコンの初演を観たのは贔屓の退団直後で、「SS初めて当たったし、これを最後にするかな…」という気持ちで観劇にでかけました。でも、とうこさんの圧倒的な悪役ぶりと、ショーでの皆様のアピールにすっかり「やられた」気持ちになり、宝塚をその後も観続けることになり、今に至ります。そのような転機の公演の再演ですので、自分が再演をどう感じるのか分からなかったんですよね…。でも心配は杞憂に終わり、ひたすら感嘆して楽しんだ公演でした。

実は「アルジェの男」の時も、琴ちゃんが演じた再演の方が、より自然に共感できたんですよね…。歌もダンスも卓越した琴ちゃんですが、お芝居にも磨きがかかって最強になってきたなぁ…という今日この頃。なこちゃんという頼もしいパートナーを得て、これからさらに高みを目指していくのでしょう。

千秋楽もチケット当選したので、行ってきます。短い期間で、とうこティリアンそのものだった初日から、琴ティリアンに変わっていたので、最後までしっかり見届けてきたいと思います♪ 

→千秋楽の感想はこちらをクリック

El_halcon_2020nov

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