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2021年2月16日 (火)

【星組】 ロミオとジュリエット 2021 初日 感想

礼真琴さん主演のロミジュリ初日を、観劇してまいりました。礼さんのロミオを生で見たい…と長く願っていたので、緊急事態宣言は解除になりませんでしたが、迷った末「私にとっては”必要”で、”今しかない”外出だ」と信じて遠征。でも観劇したら、琴さんだけでなく星組全体のパワーに圧倒されました…!

今の状況下で観劇を迷われる方も多いと思いますし、自分が遠征したことを公言するのも憚れたのですが、本当に素晴らしい公演に仕上がっており、一人でも多くの方に生の迫力と楽曲のすばらしさを堪能してもらいたいと思い、ここにまとめることにしました。

待ち望んでいた経緯

私がフランス版ロミオとジュリエットに出会ったのは、2010年星組の初日ニュース映像でした。その楽曲はダイジェストだけで衝撃的で、星組のカラーにあったダンスも相まって、なぜか「これは観ないといけない…」という思いに駆られたのですが、その公演は東京に来ない…。子供も小さかったので迷った末に遠征したのですが、その楽曲の持つ素晴らしい世界観と、洗練された色合いのお衣装、直に伝わってくるダンスパワーに圧倒されました。その時の感想がこちらです。

◇2010年星組ロミオとジュリエット千秋楽感想

その時私は音楽に惹かれて遠征したわけですが、なぜか初めてダンサーの人が気になり「初演で一番印象に残っているのが、この「愛」の、しなやかで美しいダンサー姿なんですよね…。」という感想を残しています。それが、現在絶賛応援中の礼さんでした。

その後、みりおロミオファン時代を経て 2013年に星組の再演を拝見したのですが、その時の新人公演はチケットを入手できなかったんです。やっと1年後のスカステ放送でその新人公演を見た時、本公演以上の歌唱に衝撃を受けて思わず、どんな手段を使ってでも観なかったんだろう…と思ってしまったほど後悔しました。それも大きな理由となって、その後本格的に礼さんの応援を開始したので、今回の琴さんの生ロミオは心から待ち望んでいた公演でした。

Romio_2021feb14

初日開演!

11月のティリアンと違い、ちょっと高めの声での開演アナウンス。序幕の美しいメロディーを聞いただけで、一気に世界に引き込まれます。男役のさりおさんの『愛』が期待以上に美しくしなやか!

そして物語はヴェローナの街へ。星組のダンス真骨頂!と思うほど、星組らしいキレキレの抗争ダンスが見どころです。ひーろーといーちゃんが赤と青で惹かれ合う二人を演じているのですが、これが最後に幸せになるんですよね…。仲間や子供が死んでしまうというラストの中、唯一幸せをつかんだ2人なんだなぁと思います。輝咲さんの大公も、期待通りの貫禄と歌唱でした♪

愛月さんのティボルトは、背が高いので迫力があります。それにしても、2番手が歌えると本当に安心できますね…。狂気のような凄みはなく、抗争に巻き込まれたジュリエットを愛する青年に見えました。

ベンヴォーリオの瀬央さん。短髪がよく似合って格好いい!友達感も見事で歌も安定していますね。ただ、どうしてかよくわからないのですが、”どうやって伝えよう”は長く感じるかな…。

極美さんのマーキューシオは、やんちゃ坊主でロミオとベンヴォーリオに付いていく…という感じ。歌も安定してルックスも素敵です。 モーツァルトの時に思いましたが、どんどん成長していてすごいなぁ…と思います。今回の3人による世界の王は見事でした。

天華さんの死は、怖い不幸の存在というより、心の闇を踊りで表現しているように見えました。特に「僕は怖い」でそう感じたかな…。

そして特筆すべきは乳母の有沙さんです。歴代で1番素晴らしい歌唱!と思いました。役作りもさすがで、期待を遥に超える素晴らしい乳母だったと思います♪ 自分の子じゃない…でも親に分かってほしい…という歌。今日は泣けて泣けてしょうがなかった…。

舞空さんのジュリエットは、キャピュレット夫人と並ぶと完全に子供なのに、自分の意思を強く持ったジュリエットでした。もし幸せになっていたら、かかあ天下になっていたかも?と思わず想像してしまうくらいで、客席から笑いが出てましたね。歌唱も大きく進化し、スタイルもダンスも群を抜き、可愛いさ全開!世界に誇れるジュリエット!と思いました。

そしてロミオ!ポスターより髪をカットしてあり、やはりショートに見える側の方が素敵です。お化粧も違うし、やっぱりポスターよりパフォーマンスを見てほしい!と思いました。星組全体のレベルが上がったと思う今回の公演ですが、それでも琴さんが歌い出すと空気が変わるんですよね…。一気に世界が色づくというか、しっとりと心に染み込んでくるというか…。それでいて、2幕の僕は怖いのリプライズなど、心に突き刺さってくるような叫びが苦しくなるほど胸に迫ってくる。新人公演の時は、歌唱力がある子がお芝居をこなした、という感じだったんだな…と、今回の公演を見て実感しました。細部までお芝居が細かくて、今回初めて「毒を飲んだら苦しいんだ」ということを改めて思い起こさせる演技で、すごい!と思いました。

ショーは一転して、大人の雰囲気のトップコンビになります。それもキレッキレで色気だだ洩れ…。普段よりショー部分が少ないこともあって、皆さんの気合の入り方がすごくて圧倒されます。高速デュエットダンスは、近くで拝見すると何がどうなったのか分からない!と思うくらいで、それでいてピタッとシンクロしていて…。あの小池先生が満面の笑みというのが、本当によくわかります。こんなデュエット、見たことないです❣

パレードのエトワールは小桜ほのかちゃん。出てきた時はガッツポーズでした!そして期待以上の美声で締めてくれて大満足!!

カーテンコールで一番笑いを取ったのは、「研一生の素顔を初めてみました!」でした。お稽古中はずっとマスクしていたんですね。

まだまだ初日。5月までどれだけ進化するのだろう…と思うと、本当に楽しみでなりません。完走できますように…!と心から願っています。

最後に

今回の再演、星組生それぞれがレベルアップしていることを実感します。琴さんの座右の銘、Go Beyond The Limit !! (限界を超えろ)を一人一人が意識して休演期間を過ごしてきたのではないかしら…。ここまで歌える人が揃ったロミジュリですので、是非一人でも多くの方に観てもらいたい!と痛切に思います。そして星組の熱いパワーがさく裂するダンスは目が足りないので、何度でも観てほしい!と思いました。

早く100%の満席状態で販売できるようになりますように…。

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コメント

本当に素晴らしい、解説で感銘を受けました。まだ、ライブ配信でBしか見ておりませんが、今の星組の力を感じました。勿論、礼さんが素晴らしいのは、当然ですが、星組の全員魂が作り上げたロミジュリだと思います。特に感動したのは、有沙さんの乳母。神父様は泣けました。トップコンビは言うまでもなく、初々しさと危うさと純粋さに引き込まれて、感動のロミジュリでした。27日の千秋楽を楽しまにしております。また、あの感動に包まれたいです。

コメントありがとうございました!

自分がその時に感じた感動を忘れないように…と思って書いているのですが、同じような感想を持っている方がいると分かってうれしかったです。ありがとうございました。

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