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2022年2月

2022年2月27日 (日)

王家に捧ぐ歌 千秋楽

御園座星組公演、王家に捧ぐ歌の千秋楽を観てまいりました。短くなった期間中、精魂を込めて演じている姿を目の当たりにして、その気迫に客席も圧倒された公演だったと思います。感想はこちらに追記しました。

2022星組 王家に捧ぐ歌 感想

千秋楽ご挨拶

(ニュースで放送されたので、清書しました)

「2年前のステイホームの時に、ふとこの王家に捧ぐ歌の主題歌である『世界に求む』を耳にしました。その曲と歌詞を聞いた時に、いつかタカラジェンヌ皆で、この歌をお客様に届けられたらいいな…と、何も知らない礼真琴は、その時…思っていました。それが、ご縁あってこの作品に挑戦することができ、この作品に生きるものとして歌をお届けできたことは運命だと…。そして使命だと思いました。今、私たちの魂の叫びがお客様に届いていたら、幸せでございます。」

専科のまりんさんとハグ、そして名古屋出身者の紹介。

「10日間という短い期間ではありましたが、ちゃっかり名古屋飯をテイクアウトで堪能させていただきました。また次、もし名古屋に来させていただく機会があれば、その時はお店で、みんなで、おいしいものを食べられる状況になっていることを願っております。その時まで、皆様も元気にお過ごしください!」

星組パッションの後、拍手が鳴りやまずもう一度幕があくと、「パッションしたのに開いてしまった…何を話そう…」と言いつつも、2年前に御園座で公演をしていた月組さんのことに触れ、あの時中断してしまった公演の千秋楽も、今、一緒に終わらせることができたように思いますと心を寄せていました。翌日から再開の宙組さん、東京リニューアル後の月組さん、それぞれにエールを送った琴さん。さすがでした。

 

 

2022年2月19日 (土)

【星】王家に捧ぐ歌 2022 感想

御園座 星組公演『王家に捧ぐ歌』。17日にずれ込んだ初日を観劇してまいりました!星組パワー全開のコーラスと、半数になったことを感じさせない立ち回りと、メインキャストの素晴らしい歌唱に全編ウルウル状態でした…。

実は…。初演の2003年版王家に捧ぐ歌は私の2回目の観劇で、それまで私はどちらかというとアンチに近い立ち位置でした。宝塚のビデオは見ていたれど、「その道」に秀でたプロを集めた演劇とは違うよね…と思っていたのです。でも王家に捧ぐ歌は違った。私のドライな見方を覆してくれたのがアイーダだった。こんなに素晴らしい実力を持った人がいるのだと思いましたし、組全体のパワーも相まって即刻CSを契約して今に至ります。

王家に捧ぐ歌は、そんな私にとって転機の公演。それを、長年応援してきた礼真琴さんが主演される。それもこの状況下、幕が上がらないかもしれない…という不安を乗り越えて迎えた、待ちに待った初日です。もうね…前奏が始まるだけで泣けてきましたし、その期待を上回る歌唱と気迫を見せる星組のパワーに、圧倒されっぱなしでした。メインキャストの実力にくらいつこうと、組全体の技量が底上げされているような…。そんな印象を受けました。

一幕の前半は、「私、初日を観ている…!」と感じるだけで過ぎてしまったのですが、開演後の緊張の解けてきたジェンヌさんたちの進化は、3時間の中だけでも驚異的だったと思います。1幕ラストの大コーラス。「世界に求む」は、見る人の心を揺さぶり、鳥肌の立つ圧巻の歌唱。2幕の「三度の銅鑼」も、その後の展開も、そして地下牢の二人も、どのシーンをとっても、観る人の心にぐいぐい迫ってくる素晴らしいお芝居でした。

全編歌でつづっているこの公演は、今回舞台装置と衣装がシンプルになったことで、セリフを歌に乗せる技術がさらに求められているように思います。琴さんは最初からフルパワーで演じられていますが、2日後の19日に見た時は、周りのパワーが追い付いてきたように感じました。視界が遮られない素晴らしいお席で観た、ということもあるのでしょうが、歌がセリフとしてすーっと頭に入ってきて、組全体の迫力が素晴らしかったと思います。

そして今回は特に、今までと比較してアムネリスの威厳が際立っているように思いました。浮かれ騒ぐ臣民を静める威圧感は「ファラオの娘である自覚」を感じ、アイーダとアムネリスが拮抗しているからこそ、ラダメスをめぐる二人の女性の葛藤の物語なんだな…とより強く感じたのです。

アイーダは王女であることを捨てて愛に身を捧げ、アムネリスは女としての感情に揺さぶられつつも、最後はファラオになることを選んだ。そして、ラダメスの平和への願いは、アムネリスという権力者に引き継がれていった。この物語は、死の間際に束の間の幸せな時を過ごせた恋人たちの姿と、その二人が求めていた平和な未来へつながる希望があるからこそ、人の心に訴えかけてくるのだろうな…とあらためて感じた公演でした。

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ここから先は、各出演者に一言ずつ(2022 Feb26: 追記しました)

アモナスロ(輝崎)
歌唱も素晴らしいですが、偽の狂人と、その皮を脱いだ王としての本性を出すところ、本当に狂った時の違いまで素晴らしいお芝居!と思いました。「アフリカの手だ~」の歌も、三度の銅鑼も圧巻。王の威厳を感じる素晴らしい歌唱です!前回の殿もすごいと思いましたが、今回はカッコよさもあって素敵。

ファラオ(悠真)
低音の響きに王の威厳を感じました。木村先生としては「ファラオがエンペラーでアモナスロが王」というイメージだそうですが、2幕は”父と娘の在り方”の対比に重きがおかれていることもあり、ファラオは父親としての顔が優しかったな…。

ウバルド(極美)
七本槍で培った美しい狂気が、今回荒々しく発散されているように思いました。初日からどんどん進化していますね。

ケペル(天華)
センターに立つ姿が美しい…と思いました。最後のラダメスに「なぜだ!」と叫ぶところは、友としての場面があるから見ていて苦しいですね…。

女官
華雪さんの横顔とかつらが、エジプト壁画そのもの…。瑠璃花夏さんのご当地ネタは、毎回笑いを取っていました。

アムネリス(有沙)
MVPをあげたいくらい、威厳も、女の弱さも、歌唱も素晴らしいです。初演はアイーダに感嘆し共感しましたが、この星組版はアムネリスの気持ちが伝わってくるように思います。わがままな面が残る一幕でさえ自制心があり、「エジプトを守るために勇者に嫁ぐ」ことを信念としている。最後もラダメスの訴えに自分の考えを変え、国の未来のために自分を律して立ち上がる…。本当に強いのは誰か…と思った今回の公演でした。

アイーダ(舞空)

エチオピア王女として揺れ動くお芝居が、心に響きました。特に「アイーダの信念」はウルウルでした…。毎公演、目を見張る変化を見せてくれる舞空さんですが、今回は地声の発声がどんどん進化しているなぁ~と思います。「月の満ちる頃」は、ラダメスもアイーダも祖国を捨てて二人で生きる決心をする場面。一連の心の動きが見る側に伝わってきましたし、琴ラダメスの圧巻の歌に包まれるアイーダは美しかった。

でもやはり、舞空さんの真骨頂は、ショーで娘役さんを率いて踊るシーンだと思いました。ラインダンスのバックダンサーとして階段で踊っているところも、「アフリカは素敵♪」とうたいながら踊るところも、娘役としての完成形と思うくらいに素敵♡

ラダメス(礼)
圧巻の歌唱。得意の身体能力を出す場面があまりないのに、この存在感。ファンとして、この姿を間近で見て、あの名曲が聴けて、直接拍手を送れた…。それだけで感動なのに、その期待を超えてくるパフォーマンス…。ありがたいことに後半も複数回観劇することができたため、まるでパブロフの犬のように、曲調が変わって前奏が始まるだけでウルウルしたり高揚感を感じたりしていました。

一番感動するのは、やはり1幕ラストの”世界に求む”でしょうか。「この世に平和を。戦いに終わりを。」という歌詞は、”今”だからこそ、演者の信念と共に心に突き刺さってくるように思います。カーテンコールで、「~年後に、この時は…と笑ってこのBDを観られるといいですね」と暗に含みをいれたご挨拶も素晴らしいと思いましたが、心からそうあってほしいと思いました。

そして今回初めて、前回アシナヨ席と呼ばれていた2階センター席に座ることができたのですが、「こ…こ…これがうわさの、”私を見つめてくださっている~♡”と勘違いできるお席か…!」と思いました。本当なんですね(笑) オペラ越しの視線が固定されると、拍手するのさえ忘れるほど圧倒的な目力(めぢから)でした♡ 三度の銅鑼で斜め上を見るところは、美しくて見惚れます。

今回の公演、宝塚は初めてという学友が見てくれました。「迫力あった~!すごかった~!スタイルよくて、歌もお芝居もダンスもするなんて、多才なんだねぇ…」と感嘆しきり。でも一番印象的だった感想は、一幕終わった時点で「礼さんってアスリートだね」という言葉でした。この歌でつづる演目で、その感想?と思ったのですが、戦闘の立ち回りや所作でにじみ出ているのかもしれませんね。その立ち回り、力強さがどんどん増して、見ごたえある場面になっています!


あと一日!無事千秋楽まで、完走できることを願っています。

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