【星組】めぐり会いは再びnext・グラン カンタンテ
星組の本公演。GWに入った直後から3週間休演となってしまいましたが、20日に無事再開することができました。私は初日から2公演観たのち、早々に自宅に戻って資格試験の勉強をしていたのですが、それを終えてGWに大劇場に戻ったら…。
その時のことはこちらの日記にまとめましたが、休演期間中は何もやる気が起きず、感想をまとめることはおろか、初日映像を見ることすら抵抗があるような状態でした。でもやっと再開初日に弾丸遠征できたことで、すべてにおいてやる気が戻ってきた気がします。やっぱり宝塚は(琴ちゃんの公演は)私の元気の源なんだなぁ…と実感中。
それでは、感想を書いていきたいと思います。
めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人-
2011年の「めぐり会いは再び」、2012年の「めぐり会いは再び2nd」の10年後の続編です。大まかなあらすじは公式HPに書いてありますので「めぐり会いは再びの世界」と「相関図」を読んでおくのは必須かな…と思います。シルヴィア(夢咲さん)の弟のルーチェ(礼さん)は2ndから登場したのですが、ガールフレンドのアンジェリークと喧嘩中…という設定でした。実時間で10年経ち、物語上でルーチェとアンジェリークが10年後にどうなったか…というのが今回のお話になります。
私はGWで8公演の観劇を予定していたので、初日はあえて復習せずに観劇しました。そして、前作を知らない人でも十分楽しめる楽しいお芝居!と確信しました。何度か状況を説明し直してくれるし、その全然わからない部分を逆手にとって笑いを提供してました。さすが小柳先生。
また、新しい登場人物となる探偵事務所(瀬央さん、有沙さん、天華さん、水乃さん)のメンツがとても楽しいです。瀬央さんと礼さんの掛け合いは、VERDADで見たような二人の普段の雰囲気を感じられるセリフだと思いました。
もう一つの新しい登場人物がオンブル家(綺城さん、極美さん、小桜さん)。この方たちが悪役を担っていますが、ひとつ前の「王家に捧ぐ歌」のような悲壮感はなく、気楽に観られる展開なのが良いですね。
あと…。私の推しポイントは、舞空さんの冠をかぶったドレス姿です。ポスターは何とも微妙な表情ですが、絵から飛び出てきたような感じで本当にかわいい。
そして最大の推しポイントは、 ユリウス(天寿さん)です。2ndの時は、冒頭でルーチェとユリウスが銀橋を渡って行きましたが、今回は逆方向に二人で銀橋を渡ります。そのあとの壁際での二人の様子は、もう笑って泣いて…。何があるのかは、どうぞ舞台をご覧になってくださいね!
ではこの後は、私の体験を踏まえて、観劇する前に押さえておくと良さげな点をご紹介します。前の設定を知らなくても話は分かるようにはなっていますが、一つ一つのセリフに「そっか!なるほど!」と思うところがあるので、その中から厳選して…。
*1st/2ndは「オルゴン伯爵家(ルーチェの実家)の」花婿選びの話。今回は「王宮の」花婿選びの話です。
*迷子の双子ちゃん(カストル:稀惺さん、ポルックス:詩さん)は、2ndの最後に「生まれましたー」と報告があった、ドラント(紅さん)とリゼット(白華さん)の子供です。2ndはそもそも、「生まれてくる赤ん坊が男か女かで、もめる話」です。(礼さん談)
*双子の父親がドラント(紅さん)だから、天寿さんが「父親に似て落ち着きがない」と言う時に、客席に笑いが起こるのです。
*初めて観た時に、ローウェル侯爵家について理解が追い付かなかったのですが、1st/2ndで、お兄さんの代りに男装してやって来たレオニード(音波さん)のつながりです。その兄妹のおじさんであり、王の甥でもあるのが、ローウェル侯爵(輝咲さん)です。
*マダム・グラファイス(万里さん)は、ラルゴ伯爵夫人そのものです。リュシドール(夢乃)さんと晴れてご結婚されて、グラファイスを名乗っています。最後に「エスプリがありませんわ」というセリフがありますが、前回の公演で何度も出てきた言葉です。
*エメロード(美穂さん)は、大女優として話に出てきただけの人で、今回初登場。素晴らしい美声で、納得な「歌姫」です。
*「真実は一つ!」琴ちゃんはコナン好きです。
*2ndの最後で、ルーチェはアンジェリークから「謝ってくれたら、許してあげてもいいんだからね!」と手紙をもらいます。その同じセリフを、今回はレオニード(はるこさん)が最後に手紙で受け取ります。
*座長さんが言う「コスモ王国の立派なご領主さまになられたエルモクラート先生」とは、宙組の真風さんです。
*その次の「なぜかアジス様のお付きだったケテル殿もご一緒らしいし…」というセリフは、「美弥るりかさんの従者だった芹香斗亜さんが、なぜか今は、宙組の真風さんのところにいる。」という意味です。
*カーテン前で、アチョーと言って兵士を巻くシーンがありますが、おそらく同じ小柳先生の星組公演「食聖」を意識しているのだろうな…と思います。
こんなところでしょうか。またお伝えしたいことが出てきたら、追記したいと思います。
(初日のショーと、休演期間中の花のみちの様子)
レビュー・エスパーニャ 『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』
星担に大好評のグラカン。ただ私が初日に観た時の感想は、「熱かった~!すごかった~!……でも、良かったと思う場面がどこだったのか、プログラム確認してもわからない…。」でした。
例えばRayだったら「ギリシャの場面の髪型が素敵」とか、モアダンなら「シマシマ衣装の指パッチンがエロい」とか言えると思うのですが、全編通してスペインのお祭りがテーマなので、あの青のお衣装はどのシーンだったの?という感じ。
そのため今日は、自分の記憶を思い出しながら、歌劇の座談会と照らし合わせて内容をまとめたいと思います♪ (サムネイルはそれぞれ、公式サイトへリンクしています)
S1:太鼓祭り(1月)
3人の道化(美稀さん、大輝さん、華雪さん)が銀橋を行進。このパターンは宝塚で王道ですね♪
S2,3,4:カーニバル(2月)
礼さん(カーニバルの王RAY)が階段上に。手に持っているのは、大きなマントなのだそうです。引き抜きでのトップさん登場は、本当にわくわくしますね。
マントをさばく男役→娘役→着替えた礼さんを含めて総踊り。この舞空さんが娘役を率いて階段を下りてくるところが、何ともカッコいいです。
S5:サンホセの祭り(3月:バレンシア)
綺城さん、天華さんと、花輪を持った娘役さんが、幕前で歌います。
S6,7:セビーリャの春祭り(4月)
瀬央さん率いる馬軍団がニンジン娘(田原俊彦)を歌い、人参娘軍団が後から現れる、と歌劇で藤井先生が説明されています。人参?と思ったら、キラールージュの妖精さんのお衣装かな?と思いました。私はこの歌の世代ではありますが、存じ上げてなくて今回初めて聞いたのですが、とても楽しい曲です♪
S8,9:パティオ祭り(5月:コルドバ)
このショーの中での一押しの場面です!モアダンディズムの時に見せた礼さんの色気が、ここで降臨♡。後を向いた状態で4小節の中で衣装替え(開襟)するのですが、舞空さんが「ベストポジションからいつも見ています!」と言うほど、娘役さんから見ても素敵な一瞬のようです♡(by 突撃レポート)。後半は、舞空さんの素敵な美脚が見られます(公式販売の2204014-068をどうぞ)。歌はBonita(田原俊彦)。ボニータは舞空さんの役名です。
S10~15:サンファンの火祭り(6月)
中詰めは、宝塚の往年のスペインの名曲が続きます。(楽曲の視聴ができる曲は、題名がそのページにリンクしています。)
「青春を駆ける」(情熱のバルセロナ)極美さんと若手男役で。
「スペインの想い出」(誰がために鐘は鳴る)美穂さん→礼さん→娘役さん
「炎の妖精」(さりゆきし君がために)礼さん。謎の5人の美女は、男役さんです。
「別れのフラメンコ」(さりゆきし君がために)天寿さん
「情熱の嵐」(バレンシアの熱い花)舞空さん、輝咲さん、紫さん
「バレンシアの熱い花」天華さん、有沙さん、小桜さん→綺城さん、音波さん
「コルドバの光と影」(哀しみのコルドバ)瀬央さん。
最後は銀橋で主題歌。
S16,17:フェリア・デ・マラガ(8月)
闘牛祭り。天寿さんが親方マエストロで緊張感を
歌い、音波さんが恋人で無事を願って歌う。そうだったのか!
瀬央さんが牛で、闘牛士の礼さんを…なんですが、初見の時から「牛の瀬央さんが妖しく誘い、闘牛士の礼さんを油断させ最後は…」という流れがしっかり伝わってくる場面でした。
ピンクタイツのふくらはぎ、しっかり確認してないので次回にオペラで確認しよう笑。
S18,19:ピラール祭り(10月)
このあたりから記憶があいまいなのですが、この黒のお衣装で美穂さんのアルハンブラの想い出を歌います。これが圧巻で涙・涙…。追悼の歌ということもあり、心に響きます。
そのあと、礼さんが大階段でオンブラ・マイ・フ。白のお衣装でスポットライトが当たり、ヘンデル作曲のオペラの冒頭で歌われるイタリア語のアリアを歌われるのですが、これがまた素晴らしいです。その後、ゴスペル調で盛り上って最後銀橋へ。初日は、この場面が一番心に残りました。
おそらくこの暗転のあと、瀬央さんに手を引かれてはける礼さんが見られるのじゃないかな…?今度確認してみます♪
S20,21:サフラン祭り(10月)
極美さんたちが先導したのち、108期生の初舞台ロケット。
S22:バイラ!!(ダンスという意味)
「美穂さんがラ・マラゲーニャを歌い、礼さんが娘役24人引き連れて登場」という歌劇の説明がよくわからなかったのですが、この場面のことなんですね!初日に初めて観た時、おおおお!エストレージャスだ!と思った場面です。大劇場の後、全国ツアーも追いかけしたので、この青いお衣装は懐かしかったです。
そしてフィナーレとなります。
最後に
もうあと一週間で千秋楽ですが、まだまだ観られてない方が多いと思います。ネタバレはできるだけしないような形で感想を書きましたが、観劇の参考になれば幸いです。ショーも復習を兼ねてしっかり調べたので、千秋楽の週末にもう一度しっかり確認したいと思います。
一言でまとめると、「気軽に楽しめるお芝居と、クオリティの高い、熱い星組らしいショーの、2本立て」でしょうか。単純に楽しかった♪と思える作品ではないかな、と思います!
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諸々大変でしたね~
無事に観劇出来たようでちょっと安心しました。
他組の公演も含め、今後は順調に上演されるといいですね。
私が東京で見るのはだいぶ先ですが楽しみです🐕
投稿: れいこ | 2022年5月24日 (火) 11時00分
>れいこさま
中止の時は、れいこさんからのチケットを使って京都に行こう!と思えたので、本当にありがたかったです。いろいろ、ありがとうございました。東京、楽しめますように!
投稿: 雪穂 | 2022年5月25日 (水) 08時57分