【星】全国ツアー モンテ・クリスト伯 相模原千秋楽
今、スカイステージの千秋楽映像を見るだけで、胸がいっぱいになっています。
◇ 全ツ モンテクリスト伯・Gran Cantante!! 梅田初日
この幸せに満ちた初日レポートを書いた後、毎日ツイッターのタイムラインにあふれる「ご当地アドリブ」にワクワクしながら北海道と和光に行き…。そして和光の翌日に休演の報を受け取りました。
千秋楽まで10日という時点での休演。正直「昨日の観劇が最後だったのかもしれない…。」と覚悟しました。ただ、9月7日に厚生省のガイドラインが変わって、待機期間が大幅に緩和されたため、わずかな望みは持っていたんですよね…。この数年、厳しい制限のある生活をしているタカラジェンヌさんたちが、やっと楽しく全国を回れるようになった…と思っていた矢先の試練でしたので、何であなたたちばかり苦しい思いをしなければならないのだろう…という気持ちでした。
休演期間中は、全ツのお写真を買いに行ったり、琴さんのCM撮影地に行ったりしながら吉報を待ち、そして遅い夏休みに突入してから、「最後の3日間のみ再開、ただし7人休演」という発表を受け取りました。やった!良かった!という気持ちが一番でしたが、休演者とそのファンの気持ちを想像すると、手放しに喜んではいけないような気にもなり、完全なお祝いモードにはならないまま再開初日を迎え…。
でも幕が開いたら、代役の皆様の頑張りに目を見張り、ショーで各場面カバーし合う姿を見られて、大感動でした。
瀬央「(ゆっくり)皆様~!!」
舞空「(はっきり)お待たせ~!!」
礼「(静まり返ってから)待っててくれて、ありがとう~~!!!」
というアドリブが入った時は、客席からの大拍手がなりやまず 、私を含めて皆号泣モードに突入でした…。
その日の終演後の「複雑な思いは、私達も同じです。」という琴さんの言葉も重かった。主に、休演者のファンに向けた言葉だと思いましたが、千秋楽でも「この状況で幕を上げてもいいのだろうかと思った。でも、一人でも再開を待ち望んでくださるお客様がいるなら、一人でも舞台に立ってやる…と思いました。」とお話されていましたので、葛藤は大きかったのでしょうね…。
「35人全員で作り上げた舞台を一生忘れません。」という言葉は、配信を見ている休演者に向けての言葉だと思いますし、琴さんのご挨拶はいつも、短い中に真の思いを伝えようとしてくれているのを感じます。幕を上げるために、一人一人ができる精一杯のことをやろうと、前向きに努力されてきたのだと。そのことが、ひしひしと伝わってきた千秋楽でした。
それでは、相模原公演について、初日から変わったことや印象に残ったこと、アドリブなどを箇条書きで書いてゆきたいと思います。
*お芝居は、モンテクリスト伯の凄味が、倍増しになったような感じがしました。くそくらえの叫びが真に迫る迫力で、思わず体がビクッと動いてしまったほど。
*お芝居のご当地アドリブ。再開初日は 「崎陽軒の焼売弁当、食べる順番があるって、知っているか?」 でした!客席大ウケ。私は、全ツが帰ってきた…!とウルウル…。
*代役の夕陽ヴィルフォールは、検事総長という意味では若い…という感じはあったのですが、有沙エロイーズさんに振り回されている感があり、歌も迫力があって大健闘だったと思います。
*蒼舞 ルイジ・ヴァンパは、日を追うごとに大進化していましたね。初日は「え~っと~」と詰まるところもあるくらい膨大なセリフ量でしたが、まるでセリフの一部のようにさらっとつなげていて、さすがでした。千秋楽はもう余裕すら見え、蒼舞ヴァンパになっていてすごいなぁ~と感嘆していました。
*本役として戻ってきた有沙エロイーズ。さすがの貫禄で、素晴らしかった。ショーの歌も圧巻。琴さんとのデュエットは、お互いの主張がしっかりかみ合い、心地よいハーモニーになってその響きが会場全体に広がったような…そんな気がしました。
*ショーは春から続いているので、GWと今回と、二度の休演期間に感じたことを思い出してしまって。何を観ても涙…。
*冒頭は美稀さんが一人で、「相模!大野!相模大野!」千秋楽は、「千秋! 楽も! ひとりきり!」
*サンホセは、遥斗さんと蒼舞さん。笑顔で踊っている姿が忘れられない。
*ニンジン娘はBDで観られないので、音を覚えておこうと全神経集中しました。馬役の瀬央さんが美しすぎる。
*礼・暁のデュエットの場面は、鳳真さんと都さんの歌でした。綺城さんの包み込む歌声も素晴らしかったですが、鳳真さんも心を込めて歌っていらっしゃいましたね。踊っているありちゃんが、完全に「女の子」顔で笑っていて、何だか嬉しかったな…。
*瀬央さん。バレンシアとコルドバは連続での歌唱。でも全然歌い方を変えて、しっかり場面をつないでいて、本当に素晴らしかった。
*琴・なこ・瀬央3人のアドリブの締めとして、「愛してるぜ!」の3連発を持ってきたの最高❣ 小さくガッツポーズしてしまいました。
*再開初日に、一番泣いたのはアデランテでした。再開できるか不安な時に、志摩スペイン村の動画を何度も聴いていたので、楽しそうに歌い踊っている姿を観て本当に嬉しかった。
*星組のパッションが熱過ぎて、バイラ(青の衣装の男役総踊り)での全員の掛け声は、スピーカーの音が割れそうになっていました。皆さんの気合いを感じて、泣き笑いでした。
*パレードの最後。両サイドからのミラーボールで会場全体がきらめく中、満席のお客様を前にしてスポットライトの当たった琴さんを見て涙・涙。 千秋楽の開催に尽力された、全ての皆様に感謝!と思いました。
7月に東京公演を無事完走させ、やっと楽しい全国ツアーが始まって、その途中での休止。感染へのプレッシャー、休演の仲間への思い、代役として舞台を最短で復帰させるための努力…。おそらく、ファンの側からは見えない、大きな壁を乗り越えての再開だったのだろうと想像しています。
ただ、全ツだったからカーテンコールがあり、その「今の思い」を短いご挨拶の中で伝えてくださって、それが嬉しかったです…。大劇場の初日には、組子全員が、笑って舞台に立ってくれることを願っています。
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