【星組】1789 大劇場 初日 感想
(大劇場千秋楽の感想はこちらです→ 【星】1789大劇場 千秋楽の感想とセットリスト )
初日の二日前に体調不良者の存在と、初日の時間を遅らせることを発表していた星組1789。加えて関西では、6月なのに台風が大接近し、計画運休が各所で実施されている中での開演となりました。私は前日入りしていたため、10時にキャトルレーヴに行ったのですが、その横の大劇場の改札には「舞台稽古ご見学の皆様へ」という看板が立っている状態でした。
- 休演者の発表はあるのか。
- この状況で、本当に初日の幕を上げることが可能なのか
(ホテルのオーナーさんに聞いたところによると、厳しい状況だったようです) - 上げられたとしても、体調不良だった方々の調子は大丈夫なのか…。
- 1年前のGWの休止連絡は、開演の直前だったよね…。
- 台風で阪急が止まったら公演中止になるけれど、外の状況はどうなのか。
- 帝劇版の1789には感動したけれど、月組の改訂がしっくりこなかった記憶あるため、今回自分がどう感じるのかも不安でした。
でも、幕が上がったら何の心配もいらなかった。本当に素晴らしかった。大丈夫だ!と安堵し、星組全員で作り上げるコーラスを見ていたら、涙があふれ出てきました…。
まだ初日ですので細かいレポートはできませんが、第一印象を書いていこうと思います。月組は1回、帝劇は2回観た程度で、記憶も薄まっている状況での観劇です。
1789について
初めて1789を観た時に感じたのは、私が知っているフランス革命は、王家の側から見たものだったのだな…ということ。一番最初は小学生の時に読んだアントワネットの伝記。そして漫画ベルサイユのばら、宝塚作品と続いたので、農民の立場で見たフランス革命というのは衝撃的でした。
また、歌がメインの構成で、群舞やコーラスに見ごたえを感じたので、逆に宝塚らしく改変したところに多少違和感を覚えたり、歌の力量の問われる演目だな…と思った作品でした。春の公演『赤と黒』を観た時に、今回の1789は期待できる!と確信したのですが、その多方面からのプレッシャーを見事に力に変え、見ごたえある作品に短期間で仕上げた星組の皆さんの努力に、心から敬意を表したいと思います。
有沙アントワネット
今回も、紅白歌合戦の小〇幸〇さんのようなスカートが出てきます(笑) その最初の印象的な歌も、最後のシンプルなお衣装で王妃としての決心を歌う時と、全く違っていましたね。これからもっと存在感が増していくのでは…と期待の持てるアントワネットと思いました。
瀬央アルトワ
登場したとき、何と美しく色気のあるアルトワさん…!と思いました。悪役というよりは、権力を持ちたい”したたかな男”という感じでしょうか。兄の王と並ぶと、これ兄弟設定よね!?と思いたくなるくらい、二人の役作りが対照的で素晴らしかった♡
小桜ソレーヌ
今回のほのかちゃんは、桜華に舞えの太郎を思い出させる、黒塗りで粗野な雰囲気。天使のファルセットを封じ、地声で迫力ある歌を聴かせてくれます。これからさらに成長しそうな期待。
暁カミーユ
最後の葉っぱを持つところの歌。ここを歌わせたかったのかな…と思ったほど、カミーユの歌が素晴らしかった。フェルゼンが出てくるたびに、あ…ありちゃんじゃない…と思うのですが(笑)、観客も暁カミーユになじんでいくのかなと思います。
舞空オランプ
仕える立場なのに、やはりオランプがヒロイン!と思える芯のある女性でした。従者たちが惚れるのも納得する異次元の可愛らしさと、迫力のある歌と、デュエットの美しさ。期待以上の仕上がりに、大満足な観劇でした。
礼ロナン
鞭打ち、焼きごて…。琴ちゃんの演技が素晴らしすぎて、思わずビクッとするくらい痛そうで、こちらが苦しくなります。モンテ・クリスト伯を思い出しました…。
歌は、どれももう最高!お芝居が心に訴えてくるから、歌う曲もすんなり心に響くのだな…と思いますけれど、ああぁ…あのメロディを琴さんが歌っている…なんと素敵な…このレベルの歌をこれから毎公演聴けるなんて…とファンモード大全開でした。
ショー・客席降り
最後のフィナーレ。銀橋でデュエットダンスをした最後に、チュッと音が聞こえてきたんです♡ もうね、一瞬で崩れ折れましたよ(笑) これが先生の指示の定番コースなのか、初日のアクシデントなのか、明日からの動向をチェックしようと思います
客席降りについては、ロナンとオランプが逃げる時に銀橋の下に降りるところ、2幕冒頭の通路を通るところ、が解禁になりました。
生前は美女だったに違いない、のところの絡みも健在です!
明日も観られるので、また追記していきたいと思います。
追記。ここまで書いた8時間後に休演の発表があるとは、想像していませんでした。体調不良の方が、少しでも軽く済みますように。
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