【星組】VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)
2024年幕開きの星組公演『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』『VIOLETOPIA』が、大劇場にて大絶賛公演中です。お芝居のRRRが適材適所な配役で、ストーリー展開や映像や光を上手く使った演出で話題となっている反面、ショーの方は私が1回で感想が書ける状態にならなかったので、千秋楽遠征前にショーの感想をまとめておきたいと思います。RRRの初日の感想はこちらです。
今回VIOLETOPIAを観て痛感したのは、「私が礼さんが出演されるショーに期待するのは、”男役らしい客席サービス”なのだ。」ということです。それは直接ファンを釣るということではなく、例えば「私に歌ってくださっている❤」と思えたアシナヨ席。2階のセンターに近い席からオペラで見ると、涙が止まらなかったのを覚えています。グランカンタンテのボニータは『色気あるダンス』で悩殺でしたし、モアーダンディズムは「男役としての色気を学ぶ」ことがミッションだったので、客席にアピールする場面が沢山ありました。
VIOLETOPIAの初日、妖しい不思議な世界観であるとは聞いていましたが、「またフード付きの悩める青年か…このような役が多すぎでは…」と思ってしまって、”次の場面こそ…”と期待しただけで終わってしまったんです。本当にもったいないことをしました。
そして観た2~3回目。内容が分かってから観た時の世界観は全く違いました。一幕のお芝居は、異国の熱気で客席を興奮の渦に巻き込み、そして2幕ではしっとりと歌とダンスを楽しむ…。そんな組み合わせっていいな…と思ったんです。
その視点で観ると、妖しいゴシック的な世界観の中で、礼さんの細部までこだわった歌とダンスが堪能でき、近未来的なフィナーレも楽しめるショーなんですよね…。ストーリーは『劇場にまつわる記憶。悩める青年が最後に悟りを開く。』くらいで、各場面を楽しめばよいのだと思いました。
特に客席降り!礼さんのトップお披露目公演は客席降りのあるショーでしたが、一か月たたないうちに緊急事態宣言となり、4か月後に再会したときには中止となっていました。それから4年。やっとタッチも可能な客席降りのショーが復活して、本当に感慨深いです。
2週間離れた今、もう一度観たい!と思う場面は、サーカス、シャンパン美女、大階段の男役総踊りでしょうか。あ…、舞空さんの男役っぽい恰好がなんとも素敵で、「この姿を見せてくださり、ありがとう!」と思いました♡
今度の週末は、約3週間ぶりに遠征予定です。どう進化したのか。自分の見方がどう変わったのか。そんなところも含めて、一つ一つの場面を楽しみたいと思っています。
追記
現在、東京公演中です。今はこのショーも存分に楽しんでおります。
ただ一時期、自分の心が疲れていた時にこのショーを観たら、闇に取り込まれる感覚になったことがあるんです。特に狂乱の場面は、迫ってくる無数の顔、自分(孤独)が映し出される多数の盆を見た時、"恐怖"すら感じました。
その時、「ちょっと怖い」という感覚を楽しめるのは、心が健康で幸せの証かも…と思ったんですよね。そんなことを考えるくらい、このショーは受け取り方が個人で違うようです。今では「何で怖かったんだろう…?」と思っています。
それどころか、大劇場の客席降りで「指差しファンサ」をいただいてからは、印象が180度変わりました♡ 握手できる近さで、じーっと目を見て(あなたに…)とゆっくり指差しファンサをしていただいた時は、その後の記憶が飛んで、もうこのショー大好き~となった私。我ながら、何と節操のない…(笑)
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